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総合失調症と脳の神経回路 [精神障害]

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総合失調症は、従来からの種々の研究で、現在脳の前頭葉の伝達機能障害が
有力視されています。

前頭葉は、大脳の中心を縦と横に走る溝で分けられ、その前半部分を指しますが、
ここでは、思考や判断、精神作用が営まれ、そして運動と言語中枢もある、脳の
司令塔の機能を担います。

人の大脳の区分は、前方より、前頭葉、頭頂葉、後頭葉に大別され、それらに
左右の側頭葉に大別された構造となっています。

これら脳の神経細胞(ニューロン)は、電気信号を発して情報の処理と伝達を行う、
特殊な細胞でできていて、大脳に数百億個、小脳は1000憶個で構成すると言わ
れています。

この一つの神経細胞は、「細胞体」と「軸策」で構成された1ヶの神経細胞であり、
その「細胞体」は、「核と細胞質」で構成され、「軸策」は、「軸策起始部とシナプス」
で構成されています。

そして、その一「細胞体」は、多数の小枝状の「樹状突起」を持ち、この突起が、
他の神経細胞から、濃淡の電気シグナル (情報)を受け取って、「軸策」を通り、
終端のシナプスへと伝達されます。

このシナプスが、更に、隣接する関連の「細胞体」の「樹状突起」に、神経伝達物質
「シナプス小胞」を放射することで、この「樹状突起」に電気(受け継がれた情報)を
発生して、情報が伝わって行きます。

この細胞体は「軸策」が伸びる事で、神経細胞自体が別の神経細胞に接近するわけ
ですが、この「軸策」の長短は、複数の「髄鞘(ずいしょう)」の繋がりで決まります。

さて、この「軸策」の繋がる仕組みが今まで未解明でしたが、この度、理化学研究所
発生再生科学総合研究センターの武市雅俊センター長下の林周一研究員らの
グループが、マウスの実験でこれを解明したのです。

それは、この「軸策」の接触には、蛋白質「プロトカドヘリン17」の関与によることを突き
止めたのです。

この研究成果は、米科学誌「デベロップメンタルセル電子版」に掲載されましたが、
今後「神経回路の仕組みを更に研究することて、「総合失調症」などの、脳機能の
解明に役立てられるのではと、期待が待たれているのです。


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