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「見栄を張るより胸を張れ」の新鮮さに高齢心が揺さ振られる [桃の節句]

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高齢となった現在の私の心に「見栄を張るより胸を張れ」の言葉が新鮮に響き渡りました。

「桃の節句の日」普通であれば、お人形を飾り祝杯の一つも挙げている日に、88歳の友人の
母の告別式に参列した。

天気予報は深夜からの雨と報じていたが、式場に行く途中から小雨の降る何とも気の重くなる
感があったが、式場では、その母の臨終の様子をお聞きして、誠に感心の逝去でした。

その母は、逝去の1日前に何時ものデーサービスに通い、夕方に帰ってきて、何時ものように
横になったと言います。

デーサービスでは、好きな童謡を皆で合唱しての帰宅でした。

夕食になって起こしたのですが、これも最近長寝する傾向があるので、声はかけたが寝かせて
置くことにして、朝になっても起きてこないので、呼びに行くと、他界していたと言うのです。

デーサービスから朝までの約半日間で、眠ったまま永遠の眠りに就いたのです。

これこそが、枯れたし全体の死の姿であり、その死相は真に素晴らしいものでした。

友人の母は、戦時中に、10人姉兄の次女で、父の戦死で女手一つで姉兄の世話を一手に引き
受けて生活していたと言います。

そしてある日、弟が友人の家に冷蔵庫が入ったのを見て、羨ましがり、家にも冷蔵庫が欲しい
と話したところ、その母は、「見栄を張るより胸を張れ」とその弟を諭したそうです。

「お節句の日」普通であれば、お人形を飾り祝杯の一つも挙げている日に、88歳の友人の母の
告別式に参列した。

天気予報は深夜からの雨と報じていたが、式場に行く途中から小雨の降る何とも気の重くなる
感があったが、式場では、その母の臨終の様子をお聞きして、誠に感心の逝去でした。

その母は、逝去の1日前に何時ものデーサービスに通い、夕方に帰ってきて、何時ものように
横になったと言います。

デーサービスでは、好きな童謡を皆で合唱しての帰宅でした。

夕食になって起こしたのですが、これも最近長寝する傾向があるので、声はかけたが寝かせて置く
ことにして、朝になっても起きてこないので、呼びに行くと、他界していたと言うのです。

デーサービスから朝までの約半日間で、眠ったまま永遠の眠りに就いたのです。

これこそが、枯れたし全体の死の姿であり、その死相は真に素晴らしいものでした。

友人の母は、戦時中に、10人姉兄の次女で、父の戦死で女手一つで姉兄の世話を一手に引き
受けて生活を切り回していたと言います。

そしてある日、弟が友人の家に冷蔵庫が入ったのを見て、羨ましがり、家にも冷蔵庫が欲しいと
話したところ、その母は、「見栄を張るより胸を張れ」とその弟を諭したそうです。

母は、幼少から父から受け継いだ法華経の信者で、若くして確りとして信仰心をもって家事の切り
回しをして、多くの兄弟を助けてきた人で、この言葉は、単に言葉の問題ではなく、そのままの心を
伝えたもので、「足るを知り」、他の贅沢には全く動じない心の持ち主であったと推測されます。

法華経には、「その人の成仏はその死相に現れる」と教えがありますが、胸を張ってその生涯を閉じた
その美しい死相は、未だ目に焼き付いています。

私も戦中生まれで、この「見栄を張るより胸を張れ」の言葉は知っていましたが、昨今は忘れていました。

久々に、葬儀の謝辞に、友人の母の紹介でこの言葉を聞き、今の日本が忘れている精神的生活と
その姿勢の在り方を諭された感で、心地良い帰路となりました。

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