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ISに殺害された後藤さん妻へのメールと政府対応を視る [イスラム]

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フリージャーナリスト後藤健二さんがイスラム過激派組織ISに人質となって殺害されたニュースは、既にテレビを通じて全国民の知るところですが、ISが後藤さんを殺害するまでのISとの救命のやり取りは、全て健二さんの妻が行い、政府はこれを把握していたが、この関与が無かったと言います。

その過程を振り返りますと、健二さんの妻へのメールは、健二さんが行方不明となって約1月後の12月3日にISからのメールに気づき、外務省に連絡をして、政府は、妻の承諾を得、同時進行する形の対応となっていました。

その後の1月24日に湯川さんを殺害したと見られる写真とともに後藤さんの画像が流され、「ヨルダン政府に収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚を彼らに引き渡せば、私は解放される」「私を殺させないでほしい」と告げていました。そして、25日早朝には、「死刑囚を連れて来ないと人質は助からない。明日までに回答しなければ人質は死ぬ」と脅しのメールで、死刑囚を釈放するよう改めて求めています。

更に夕方には、「あと数時間で終わりだ。ボールはお前たちの側にある」と対応を迫り、解放条件に、「死刑囚が無事にトルコ国境付近に到着が確認できれば、すぐに人質を国境近くに連れて行く」などの引き渡し場所に言及し、後藤さんを解放条件のメールが届きました。

妻はISとメールでやり取りを、後藤さんと知り合いの豪州在住の危機管理コンサルタントらと相談しながら、ISに「早く夫に会わせてほしい」など、後藤さんの早期解放を求めましたが、ISにその願いが届かず、2月1日に後藤さんを殺害の映像が公開されました。

政府はヨルダン政府などを通じて、中東地域の部族長や宗教指導者らを経由して接触を試みましたが、直接ISと繋がるルートが得られず、人質解放には至りませんでした。

この後藤健二氏人質殺害事件は、ISテロ集団の恐怖を世界に示し、その存在価値を高めたイスラム至上主義の蛮行主義で、その前には政府も無力を証明した事件となりました。

これは宗教とは関係のない、不満破壊分子と経済覇権主義者がもたらした人類の悲劇で、富と貧富の格差極限の欲望による戦いで、これらの前には、人間性も政府理念も無力となったやり場のない事件です。

この残酷で凄惨な行為は、全て人の心から生じているものです。


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