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阿部首相談話の戦後認識に村山・河野両氏の危惧 [国際紛争]

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安倍晋三首相がこの夏に出す戦後70年の首相談話(安倍談話)発言で国内外の関心を
集めていますが、この件について過去談話を行った、

この会見は9日、過去の取りまとめをした両氏が、安倍談話で、村山談話にある「侵略」
などの文言を用いることに首相が消極的な姿勢をみせていることで、これまでの歴史認識
を否定する危惧を抱き、日本記者クラブでの求めに応じたものです。

この村山富市元首相(91)と河野洋平元官房長官(78)の会見で、村山氏は過去の
植民地支配と侵略を認め、反省とお詫びを表明した村山談話を明確に継承すべきであり、
歴代内閣の歴史認識を引き継ぐよう求め、また、河野氏は、談話の内容が以前から後退す
べきでないとの考えを示しました。

安倍晋三首相は、村山談話について「全体として引き継ぐ」と発言していますが、
村山氏は、「継承するなら(安倍)談話の中に素直にこれらの文言、「日本軍が中国を
侵略した。韓国を36年間も植民地支配した。歴史的な事実は否定できない。」を明示
して、特に「中国や韓国、アジアは(日本に対して)歴史を認識してほしいと強く求めて
いる」ことなど、国際的な疑問や誤解を解消することが大事だ」と訴えました。

村山氏は、この村山談話を出した経緯を、「謝罪するために出したわけではない。
過去の歴史を反省し、歴史的事実は認め、過ちを繰り返さないという決意だった」と
語っています。

他方、1993年に宮沢喜一内閣の官房長官として河野談話をまとめた河野氏は、
安倍談話について「歴代内閣が継承してきた談話が後退するようなことがあっては
絶対にいけない」と強調し、
新たな談話を出すことを疑問とし「戦後50年の(村山)談話は時宜にかなっていた。
それが継承されているのに、更なる談話を出す必要があるのか」としています。

尚、両氏共に、安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことを批判して、
村山氏は「立憲主義を否定して、内閣が勝手に憲法の解釈を変えることは許されない」
と非難。
河野氏も「安倍政権は安全保障問題に非常に熱心だが、いかにも早すぎるし乱暴だ。
国の形をこれだけ大きく変える議論はもっと民意に沿って行われる必要がある」と
指摘しました。

両氏は、国会で審議中の安全保障関連法案について、「この国会で通すことは無理だと
判断して、考え直し再検討するのがよい」と、提案の取下げを求めています。


<村山談話と河野談話とは> 日本政府が歴史認識を示した代表的な談話で、村山談話
は戦後50年の1995年に出され、国策の誤りと植民地支配、侵略を認め、反省と
お詫びを表明。戦後60年の小泉談話も内容を踏襲した。93年の河野談話は慰安婦
問題について、慰安所の設置や管理、また慰安婦の移送に旧日本軍による直接あるいは
間接の関与があったことなどを認め、お詫びと反省を表明したものです。


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