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奈良・東大寺大仏盧舎那仏の毛髪(螺髪〈らほつ〉)の数の謎 [仏]

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奈良の高さ15mの大仏で知られる東大寺の大仏(盧舎那仏)の話題で、その毛髪(螺髪〈らほつ〉)
の数ですが、現代の1千2百年を超えて、定説の「966個」ではなく、「492個」であることが、
京大生産技術研究所の大石岳史准教授の研究グループのレーザー光を使った最新技術による
計測で覆されました。

これは近く、東大寺がホームページで知らせると言う事です。

東大寺の大仏の正式名は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」で、東大寺によると、平安時代に寺の
歴史などを記した「東大寺要録本願章第一」には、聖武天皇の命令で造られ、奈良時代の
752年に完成し、開眼供養がされたとあり、その中で、「天平勝宝元年(749年)12月~同3年
6月の間で、螺髪を966個つくった」とあります。

この文献による螺髪(らほつ)の数が定説となり、現在まで伝えられていたものですが、その後、
治承4年(1180年)と永禄10年(1567年)の2回焼失しており、都度、時の権力者の支援を得て
再興されて、今の大仏は江戸時代に修復されたものですが、「東大寺要録本願章第一」の訂正
は無く、螺髪が最初から966個であったのか、修復で減ったのか、その真偽は謎のままです。

今回の調査では、東大寺の大仏には483個の螺髪があり、9個分が欠けていることが確認され、
東大寺の橋村公英庶務執事は「大仏様や華厳経への興味が深まるきっかけになれば喜ばしい。
この螺髪をいろいろ考えたが、966や492にどんな意味があるのか、現時点では思い浮かば
ない」と話しています。

尚、螺髪(らほつ)とは、「螺」は巻き貝のことで、仏の髪の毛が巻き貝のようなくるくると丸まった
巻き毛の形をしている様子を表現したもので、その一つひとつが直径約22センチ、高さ21センチ、
重さが1.2キロあるそうです。

又、仏教の華厳経に出現する盧舎那仏は太陽を司り、進化した仏が真言宗密教の大日如来
であり、何れも仏の「架空名」を指します。


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