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自民党総裁選と議会制民主主義の危機 [アベノミクス]

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昨9月20日に行われました、安倍晋三首相と石破茂議員が対決した自民党総裁選で、安倍首相に投票した議員数が、329票、地方票が224の553票に対し、、石破氏は、議員数254票、地方票数が181票で435票となり、安倍首相の連続3選が決まり、新たな3年間の総裁任期を獲得しまし。

即ちこの内容は、議員数が約7割と地方数約5割強という結果となり、現役の強みで阿部陣営が狙った「圧勝」と言えますが、その中身で見ますと、さほどではなく、対立候補の石破茂元幹事長の存在感を高めた結果となりました。

この結果は、自民党の国会議員が国民側ではなく、官邸側に向かって仕事をしていることを如是に表すものとなり、それは、地方票の約半数が、石橋氏支持支持であるのに、地方出の議員が、阿部首相支持をしていることです。これは完全に、地元と議会の乖離が見られることです。

加えて残念なことに、自民党には多くの派閥がありながら、石田氏を除き他に立候補者が出なかったことです。

これは、負けとわかっている戦いに、闘いを挑まない利己的打算が見え、日本の将来を論ずる胆力に欠けるもので、寂しい限りです。

阿部首相はこの選挙で、次の3年に悲願の憲法の改正を訴えたが、来夏に参院選を控えて、その道筋も不透明さを増したと言えます。

日本が弱体化に向かう中で、アベノミクスの実質な成果が上がらない中、日本国民の将来に希望を抱かせる気骨のある政治家が今回も現れず、また、従来路線を踏襲した活力のない政治が行われると思うと、国民の一人として哀しさがこみ上げてきます。

ここで問われるのは、議会制民主主義の脆弱性が危惧されることです。




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