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NECが創薬事業に画期的ネオアンチゲン個別化がん免疫療法 [がん治療]

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NECが創薬事業に乗り出し、画期的がんの撲滅に貢献するニュースです。

我々の体は、ゲノムと呼ばれる生命活動を営むために必要な最小限の遺伝子と染色体群からなる、その全てのDNAの遺伝子情報分子の総体で構成されていますが、体内の免疫細胞は、体中に侵入してきたウイルスや病原体などを異物として認識し、この異物を免疫細胞が排除することで、体を病原より守っています。

免疫細胞が異物として認識する物質(タンパク質)を「抗原」と呼びますが、がん細胞に存在する特有の物質を「がん抗原」と呼び、一般のがん治療は、この「がん抗原」を目印として、さまざまな検査や治療法が存在しています。

現在は、この「がん抗原」を利用したものに、腫瘍マーカー(がんマーカー)検査や樹状細胞ワクチン療法がありますが、個々人に特有の治療法ではありません。

さて、今回のNECが創薬事業ネオアンチゲン個別化がん免疫療法は、ICT企業のNECが個人のがんの状態をゲノム解析によりデータ化することで可能になったことと、高性能AIエンジンを用いて、個々人の異なるネオアンチゲンを解析して、個別化治療の用途に使える高質な技術の開発に成功したのです。

ネオアンチゲンは、がん細胞は正常細胞が遺伝子変異を起こすことで生まれる細胞で、新生抗原などとも呼ばる、一人ひとりのがんによっても異なり、その人のがん細胞だけにのみ発現するがん抗原(目印)で、正常な細胞には発現しない抗原です。

このネオアンチゲン予測システムの独自性が評価され、NECはがん治療の向上を目指す国際コンソーシアムTESLA(Tumor neoantigEn SeLection Alliance)への参加も認められました。

NECは、この創薬事業を始めるにあたり、2018年10月30日、がん治療向けウイルスベース免疫治療の設計開発を手掛けるバイオテクノロジー企業のTransgeneと個別化がん免疫療法の共同開発に合意し、今年(2019年)6月の株主総会で承認が得られ、「個別化ネオアンチゲンワクチン」の治験を拡大して、世界を舞台にした事業展開を進める考えです。


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