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2000年のシドニー五輪女子マラソン高橋尚子優勝の陰に。 [オリンピック]

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コロナ禍中の折、東京オリンピックが近づいてきましたが、世界に誇れる大会であって欲しいと願います。

2000年のシドニー五輪女子マラソンで、高橋尚子は、日本選手として五輪最高記録で金メダルを獲得し、史上最強の称号を与えられました。

高橋尚子の2時間23分14秒の優勝タイムは、84年ロサンゼルス大会でベノイト(米国)が出した2時間24分52秒を、16年ぶりに1分38秒も縮める五輪最高記録で陸上女子では史上初の金メダルの快挙でした。

しかしこの五輪レース最高記録優勝の陰に、日本代表選手同志の美談が隠されていたのです。

レースは、26キロ過ぎから優勝候補の一角の、リディア・シモン(27;ルーマニア)と、激しい一騎打ちとなりしたが、35キロ手前から一気に突き放しての勝利ですが、

高橋尚子は、中盤の17キロ地点で先頭集団を快走していましたが、その給水所で水を取損ない、「しまった」と感じていた時に、高橋の後方を走っていた、同じ日本代表の山口衛里はそれを見ていて、高橋に駆け寄り、自分のボトルを渡したのです。

海外選手はもとより、国内選手も互いにライバルでありますが、宿敵の高橋に水を送ったのです。

その行為に高橋は感動しました。そして、次の瞬時に、高橋の先を走っている日本の市橋有里も水をとり損ねていたのを見て、山口衛里のこの思いを彼女にも伝えたいと思い、ペースを上げ、山口衛里から受け取ったボトルを市橋有里に手渡したのでした。

試合後彼女は、「ただ勝てばいいのではない。」「ランナーである前に人である」と、語っています。

この日本選手の思いやりとフェアプレー精神は、金メダル同様に称賛されるものです。


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