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「人智を超えた偉大なる存在」「Something Great」 [遺伝子]

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遺伝子工学の世界的権威として高名な筑波大学名誉教授の村上和雄氏が、2021年4月13日逝去なさいました。(ご冥福をお祈りいたします)

村上教授は、私は生命科学の現場で研究を続ければ続けるほど、生命の本質は人間の理性や知性だけでは説明できるものではないと感じるようになりました。

しかもこの遺伝子暗号は、顕微鏡で一億万倍に拡大しても読めないような超微細な文字で書かれています。
その膨大な情報が書き込まれたDNAの存在によって、私たちはこうして生かされているのです。

私たち人間が持っている遺伝子情報は、1ページ1,000文字で1,000ページある大百科事典3,200冊分にも匹敵する
といわれるほど膨大です。

驚くべきことに、その全ての情報が、1粒の米を70億に分けたぐらい極小スペースに入っているのです。

遺伝子を研究する中で、その構造や働きが偶然に生まれることはあり得ず、「人智を超えた偉大なる存在」無しに到底説明はできないという結論に至られました。

また、国立遺伝子研究所、進化生物学者の木村資生名誉教授は、この宇宙に一個の生命細胞が生まれる確率は、1億円の宝くじが100万回連続で当たる位の、とんでもなく希少な確率だそうです。
となれば、私たちの存在はとんでもなく「有り難い」もと言うことができるでしょう。

更に言えば、ごく単純な大腸菌一つを、世界の富をすべて集めても、ノーベル賞学者が束になってかかっても、元から創れないのが現実なのです。

にも拘らず、私たちの身体には、約37兆個の細胞(最近の研究で明らかになった数字)が存在し、お互いに争うことなく、助け合いながら、調和を保って生きています。これは本当に不思議なことです。

それ故に我われは、大自然の不思議な力で生かされているという側面を決して忘れてはならないと思うのです。

「人智を超えた偉大なる存在」「Something Great」は、村上教授が、その研究から感得した、大自然界の驚嘆に讃嘆し、科学者としての敬意の言葉でありましょう。


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