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自民党総裁選の危惧(3) 候補の政策とその要旨 [選挙]

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ここで日本国総裁候補者の政策を診てみます。

この総裁選で選出された総理により、日本の与党政権が、親米、親中、勢力のどちらかに振れる危惧があり、日本国の生命を決する極めて重要な総裁選です。

自民党総裁選の候補者は、人気二番手候補石破茂氏の出馬辞退で、岸田、高市、河野、氏の三方となりました。

この三氏に共通のスローガンは、「新しい自民党を作る」としていて、候補者に、現政権の政治と国民の想いに大きな乖離があることを意識していると診ます。

総裁となって国民に寄り添う自民党とする、この三氏の掲げる政策は

人気第一の河野大臣・規制改革担当大臣
・有事の財政出動は避けられず。
・経済対策は何に投資するかを重視。
・対策の財源は国債発行で補う。
・労働分配率を高めた企業に税制支援を行う。

河野候補の政策要旨は、有事を除き、経済対策の財政出動は、麻生財務相の財政黒字路線を継承し、現緊縮財路制の下、財源の配分調整で、経済回復を目指す。とするものです。
即ちこの政策は、従来のデフレ路線延長で、本人が理念とする「緊縮と改革」のもと、財源はあくまで緊縮であり、予算配分を、党内人事の刷新と法改正を含め、諸々の改革手法で行政を改善しようとするものですが、基本的には、従来のデフレ行政と変わらず、全く国家の再興は期待できないものと危惧します。

ただこの中で従来施策の改善策を挙げれば、企業に税制優遇措置をインセンティブとして、従業員給与の増額を図ろうとすることがあります。が、しかしこれも、前回、福祉対策の増税分を、企業の減税に充て、同様の効果を期待しましたが、結果はご承知のごとく企業の懐に入り、従業員への還元はなりませんでした。

故にこれらを考えますと、新自民党を標榜し、下克上的カリスマ性とパフォーマンスの資質が、親中派や党内中堅、若手の人気源となっていますが、自民党の作新と日本の再興政策としては、日本の安全保障も含め、甚だ危険なものと言えます。

人気第三の岸田文雄・前政調会長
・分配無くして次の成長なし。
・医療・介護・保育の所得拡大。
・複数年度の視点を。
・5年間に15兆円の強靭化投資。

岸田候補の政策要旨は、現政権の政治経済の閉塞感を破ろうとして、これまでの自公政策の新自由主義政策の否定を挙げていますので、人事を含め、新自民資本主義の修正が期待でき、そして、「今だけ行政」から中長期の財政政策の導入で、コロナ過対策と経済成長を期していますので、財政投資による経済の回復が期待できます。

前回の総裁選の出馬から再出馬であり、派閥では第4位の47人の岸田派で、総裁当選の383票の獲得は難しいが、今回の立候補趣旨の本気度が伺える。ただこれの気になることは、現自公政権の緊縮財政路線は肯定していると思われることと、日本の安全保障の積極的強化策が見当たらない政策内容です。

高市早苗・前総務大臣
・緊急時の機動的財政出動。゛
・プライマリーバランス黒字化凍結。
・10年間に100兆円の危機管理投資。
・消費税率引き下げず。

高市氏の政策要旨は、党の政策を明確に積極財政に変換し、更に、消費税引き下げにに触れるもので、真剣にデフレ脱却を図るものであり、安全保障も政策に入った、国民の期待に一番近く、優れた政策と言えます。

ただこの政策は、党派閥や党員に可なりの反感を買う政策であり、故に、確かな、新自民党の船出になると言えます。

然しながら、この本命政策の懸念は、高市氏が無党派で支持派が無いため、個々の支援議員と賛同党員、党友で過半数を集めることとなり、これは極めて困難なことで、残念ながら総裁選に勝つとができないと言えます。


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