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大隅良典教授の「オートファジー」にノーベル生理学賞を授与 [ノーベル賞]

大隅良典教授(東京工業大学栄誉教授)が長く重ねてきた「オートファジー」細胞内の研究に、ノーベル生理学賞授与で世界で一人の快挙です。

「オートファジー」とは、その機能から「自食作用」とも呼ばれ、それは、単細胞に存在するたんぱく質やミトコンドリアの劣化に作用する、リサイクルする遺伝子群を良好に制御して、分解したたんぱく質やミトコンドリアを新たに再生させる機能を持つと言われます。

この研究は、「オートファジー」の機能やそのメカニズムを突き詰める基礎的研究で、その後の応用分野は不明で、研究成果を目的の研究とは異なる影武者的な独創的な研究です。

しかし、この研究の解明から、単細胞の劣化は細胞の劣化に繋がり、老化を初め様々な疾病原因となることから、パーキンソンやアルツハイマー病の治療など、今後の研究の進展に大きな注目を集めているのです。

大隅教授は、これらの分野に対する研究費がこれまで年1%の削減を積み増していて、如何しても、国や大学の指向的人気の研究に予算が振分けられるので、日本の基礎分野への研究が縮小してきたことを懸念して、「政府は、あらゆる分野でイノベーションを起こし続けることを目指し、これら独創的多様な研究の支援をし、これらの人材の育成に取り組む必要がある」と提言しています。




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梶田隆章氏 東京大学宇宙線研究所長(56)ノーベル物理学賞 [ノーベル賞]

6日、梶田隆章氏のノーベル物理学賞の受賞が決まり、日本で4番目の栄誉です。
日本のノーベル賞は、世界2位の、これで24名となりました。

梶田隆章氏は、2002年に振動素粒子の「ニュートリノ」の存在を証明した功績で
ノーベル賞を受賞した、小柴昌彦氏の「カミオカンデ」素粒子観測装置の研究
実験を引き継ぎ、その研究中の2001年に「スーパーカミオカンデ」の大半が損傷
する大事故の発生で、その実験が不能に追い込まれた事態の打開をリードして、
実験再開を果たした、今は亡き(2008)恩師の東京大学特別名誉教授、戸塚洋二氏(66)
の後を受けて、宇宙線の研究を続けて、今回、ノーベル賞を受賞の快挙となりました。

梶田隆章氏は、この「カミオカ」での2回目のノーベル症の受賞は、当時の「スー
パーカミオカンデ」素粒子観測装置の再開がなければ考えられないもので、愛称
「鬼軍曹」と言われた恩師、「戸塚洋二氏の貢献が大きい」と称え、感謝の意を
述べています。

現在の物理学で「ニュートリノ」は、宇宙で最小の従来重さがないとされた
素粒子の一つですが、この素粒子は、宇宙線が地球の大気と衝突して生じるもので、
その振動で、「電子型」、「ダウ型」、「ミュー型」の三つの形に「変身」します。

この「変身」に、「変身」する時間があり、時間があることで、重さの在ることの
証拠となったのです。

この「ニュートリノ」は、宇宙の「物質の起源」を究明するカギとも言われてい
居るものです。



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ノーベル医学生理学賞に大村智氏が受賞 [ノーベル賞]

大村智氏(80)北里大特別栄誉教授は、10月5日、ノーベル医学生理学賞受賞が
決定しました。

大村智氏はこの決定を受けて、6日朝に報道陣の取材で、「もともとノーベル賞を
もらうための仕事ではなく、人のためにやってきたことが認めてもらったことが
嬉しい」とその実感を嚙みしめ喜びを語っていました。

15年前に亡くした妻、仏前の文子さんに報告し、毎日「お守り」として、財布に
入れて持ち歩いているその写真を携えて、12月10日の授賞式に臨むと言います。

大村智氏は、山梨県韮崎市神山町の農家に生まれ、5人兄弟の長男。子どものころは、
家畜の世話などの手伝いが忙しかったが、暇の時には兄妹で遊んでばかりで、高校生
になっても、机はいつもほこりをかぶっていたと言います。
弟の泰三さん(75)は、智さんが勉強している姿は見たことがないと言っています。

そんな大村智氏に、父親が「勉強したければ大学に行っていい」と言われ、猛勉強して、
山梨大学に入学したと言います。

今回の受賞は、「寄生虫による感染症とマラリアの新治療法の発見」によるもの
ですが、この研究から、1974年静岡県伊東市の丘陵の土に、寄生虫に有望な物質を
作るカビに似た細菌を見つけ、この菌を米製薬大手の「メルク」に送り、その化学
構造を変えた治療薬が「イベルメクチン」で、この寄生虫病の治療薬「イベルメクチン」
の開発で、アフリカや中南米の抗熱帯地で流行し、その2割が失明する「河川盲目症」
の治療で、年3億人が救われていると言われています。

ノーベル賞委員会は「人類に計り知れない恩恵を齎した」と称えています。

日本のノーベル賞受賞の医学生理学賞は、利根川進・マサチューセッツ工科大教授、
山中伸弥・京都大教授に続いて3人目で、その他は、昨年の、青色発光ダイオードの
発明で受賞した物理学賞の3氏に続き23人目となりました。



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ノーベル賞とスレーブ中村修二氏 [ノーベル賞]

10月7日、ノーベル物理学賞に、米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授・中村修二氏、
名城大終身教授・赤崎勇氏、名古屋大教授・天野浩氏の3氏が、青色発光ダイオード(LED)の
発明貢献で、ノーベル物理学賞が贈られることが発表されました。


その中村氏は、2004年に、勤務していた蛍光灯材料メーカへの「日亜化学工業」を訴えて
2005年の東京高裁の判決で、企業側と8憶4391万円で和解となった「200憶円判決」を記憶し
ている方も多いと思います。


氏の言い分は、テレビや新聞などのメディアでも取り上げられましたが、日本の企業の
研究者科学者に対する処遇が非常に悪いと言うことです。


氏の研究者としての20年間、海外の同業者から「スレーブ」奴隷と言われるほど企業に
尽くしていましたが、企業はこのLEDの開発に対する報奨金は、僅か2万円でした。


氏はこの訴訟を、これら日本を担う若い研究者の自分の夢達成で成功できる海外対等の
「日本ドリーム環境作り」で「知的財産立国」を、この裁判を通じて訴えたかったと言います。


この環境づくりを訴えた中村氏も、この社会環境の未熟な中で、現在海外で活躍しており、
日本の成長戦略の将来像実現に、改めてこの「知的財産立国」を再考する必要があると考えます。




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少女、マララ・ユスフザイ(17)さんノーベル平和賞 [ノーベル賞]

今年のノーベル平和賞の受賞者が決まりました。

ノルウェー・ノーベル賞委員会は、マララ・ユスフザイ(17)さんと、インドの児童人身売
買撲滅の人権活動家の、カイラシュ・サティヤルティ(60)さんの2人を選出したのです。


マララ・ユスフザイさんは、去る2012年10月9日、15歳のときに中学高からの帰宅時に、
武装勢力パキスタン・タリバーン(TTP)によって襲撃され、頭と首に重傷を負ったが、
イギリスで治療を受け、奇跡的な回復をし、国連などで、女性の教育の重要性を訴えて、
女性の学校を作るための「ママラ基金」を設立するなど、すぐれた人権擁護活動をしています。


尚、彼女はそれ以前の、2009年の若干11歳の時から、女性教育の必要性を訴える
活動をしていたのです。


他方の、カイラシュ・サティヤルティさんは、欧米の植民政策の名残の奴隷制の名残が
今も続くインドで、貧困児童の人身売買を、25年間の月日に、67,000人を救出してきた
活動家です。


委員会は、1901年から昨年まで、1343個人・団体・政府の推薦を受けて、5人のノーベル賞
委員が選出します。


表彰式は、ノーベル賞の創始者、アルフレッド・ノーベルの亡くなった日に、オスロ市庁舎で
行われますが、今年の賞金は、日本円で、約1憶2000万円と言われます。


無垢な奉仕の精神が称賛されます。



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ノーベル物理学賞日本3学者受賞の栄誉 [ノーベル賞]

ノーベル物理学賞の日本の中村修二、天野浩、赤坂勇の3氏の学者が同時受賞しました。

三氏の研究テーマは、青色LED製品化開発の、発光ダイオードに結晶を作るでした。

発光ダイオードの結晶作りに選ばれた対象には、セレン化亜鉛、炭化ケイ素、窒化ガリウム、
の三素材でしたが、この中でも結晶成立が一番難しいが、最適な「窒化ガリウム」が選ばれ、
LED化の研究が続けられました。

現名古屋大学の赤坂勇博士と名城大学の天野浩博士は、同一の研究室でそのダイオード
結晶を創る作業を続け、ある時、素材を溶かして結晶にする窯(かま)が不調となり、その
温度が低下してしまいましたが、そのまま他の可能な研究を進めていたときに、偶然に
その温度で、結晶が生成されたのです。

中村博士は、また異なる手順で作業を進めていましたが、そのできた結晶を青色LEDの
実用化開発に成功したのです。

これらの研究で、LED先駆者の天野浩博士,、「低温バッファ層技術」開発の赤坂勇博士、
そして先駆者でもあり、実用化の中村修二博士の三方が、栄誉の受賞となりました。

ちなみに、青色ダイオードは、電球の約1/18、蛍光灯の約1/4、其々強の、省エネ効果が
あり、従来開発の赤色ダイオードと緑色ダイオードの二原色ダイオードに、この青白ダイオード
が加わることで、三原色のLEDが揃い、この合成の「白色」が実現することになった、人類
史上の素晴らしい発明です。



日本にノーベル平和賞受賞資格はあるか [ノーベル賞]

ノーベル平和賞の対象が、日本も含まれていると言うニュースが出ましたが、
個人受賞はとも角、国がそれを受ける資格があるのだろうか。


とてもそうとは考えられない。


何故なら、昨今の政府は、武器商人の様相を強めているからです。
日本が原発惨状の中で、首相自ら、外国に原発の積極的な売り込みをしており、
先回は、憲法理念の不戦内容を集団的自衛権の解釈を歪め、今回は、武器輸出三原則を壊し、
更に防衛予算を、防衛予算の看板の下で大幅に増加し、問題視された兵器の購入をするなど、
戦争参戦の道を着実に進めている。


対外では、国は平和の旗を掲げ、口で平和を唱えているが、そのやり口の中身は、国政の平和に
対する強い思いが伝わらず、国民の目には、崇高な平和憲法の理念に、真摯に取り組んでいる
内閣とは到底思えないものです。


来週発表の、ノーベル平和賞の予想は、憲法九条に掲げる「戦争放棄とその他の」日本国民に
対して、オスロ平和研究所のハルプビケン所長は、NHKの取材で、現在、ウクライナや東アジア
地方の緊張が高まる中、日本の憲法九条の価値が、国際的に認識されるべきだ。と、支援しています。

ただ誇らしいことは、このノーベル平和賞の受賞に向けた努力は、昨年から神奈川県の主婦の
方々を中心に行われた署名活動の国民に対して、国内の大学教授の方々がそれを、ノーベル
平和賞の選考会に推薦していたことです。


戦争最多参戦国の米国大統領、オバマ氏が受賞したのですから、もしかしたら、国民の切なる
世界平和への願いが、この10日に実るかもしれません。


いや是非、この賞の実ること国民の一人として心より願っています。





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