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海底下2.5k の石灰層に太古の植物性微生物?を発見 [生物]

最近の発見に、ニュージーランドのケルマディック海嶺で、海底火山から吹き出す、
熱水やガスの付近に、奇妙な深海生物がニュースとなりましたが、今度は日本の
青森県八戸沖80kmの海底下の2466mの深部、石炭層に、森林や湿地に由来
すると思われる、長さ数μm(1mm/1000)のミミズの様な微生物が発見されました。

これは、日本の地球深部探査船「ちきゅう」がこの地層を掘削し、その微生物の
培養に成功して分かったもので、その一部は石炭を栄養源として二酸化炭素を
体内に取り込み、天然ガスを作りだす微生物で、その遺伝子は、2千万年以上前
の地上の森林土壌と似ているもので、他の深海性の微生物とは異なると言います。

この地層は、日本列島がユーラシア大陸の一部であったものが、現在の北海道の
南東部が、太平洋プレートに圧されて沈み込んだものと考えられ、その当時陸上
にいた微生物の子孫がこの「海底地中の森」で生き延びていると考えられます。

海洋研究機構とその国際研究チームによるこれらの研究結果は、米科学誌
「サイエンス」に発表されました。



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