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日本初北極域研究船の建造 [環境問題]

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報道陣に19日に公開された造船大手「ジャパンマリンユナイテッド(JMU)」の横浜事業所磯子工場の建造現場では、船の耐氷能力を高めるため、鉄板の上に厚さ2ミリのステンレス製の板が貼られていた。JMUの担当者によると、「氷の摩擦が抑えられ、塗装がはがれてもさびにくい」。こうした機能により、現在の「みらい」よりも活動範囲が広がり、北極点付近も観測できるようになるという。

北極域研究船「みらいⅡ」進水は2025年3月と見込まれ、完成は26年11月の予定。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20240424004343.html?

みらいを運用するのは、国立研究開発法人「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」(本部・神奈川県横須賀市)で、現在の海洋地球研究船「みらい」から調査・観測を引き継ぎ、北極域で氷の厚さや形状、海氷下の環境や生物などの把握といった調査を進める計画だ。

JMUの灘信之社長は、「現場は、保有する建造エンジニアリング技術の粋を結集し完成させようとの決意でみなぎっている」と、熱い期待を語っています。

総建造費は339億円。国の南極観測船として海上自衛隊が運用する砕氷艦「しらせ」の建造ノウハウを生かし、一年中、氷で覆われた海域を運航するのに十分な砕氷機能を持つ。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)によると、北極域は、海氷の減少など環境が急激に変化し、地球全体の気候・気象にも大きく影響しており、又、経済活動も活発化しており、それらの課題はグローバルな視点でとらえる必要があるという。

研究担当者は「ゆくゆくは太平洋側から大西洋側に横断して、海水温などを観測することもめざしたい」としています。

只、これ等の研究や基地が、単なる学術的研究に留まらず、将来、資源や領海などの絡みで、国際的な国益競争に発展することも十分考えられるので、その展開を注視する事が重要です。


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