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日本戦後の成果主義経営は敗北した [成果主義]

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日本成果主義経営を長年研究する第一人者に、代々木病院精神科医の
天笠崇医師が居ますが、天笠医師は、成果主義とメンタルヘルスとの権威で、
日本経営の成果主義に警鐘を鳴らしてきました。


日本の戦後の成果主義経営は、現代経営学の元祖と言われる、ピーター・
ドラッカーの理論に、「Management by Objectives and Self-Control」の
目標管理「MO」があり、その「MO制度」を主力に経営をし、その成果の
合理的配分の柱に、業績評価主義を導入してきました。


が、その結果は、少数効率労働による長時間集中労働、短期的成果の評価と
その成果配分、短期性か評価への不満蓄積、年功序列賃金の崩壊、協力関係
の希薄化、ハラスメントの増長など、労働者のメンタルヘルスの低下が進行する
経営となっています。


この成果主義経営の評価の主柱となる評価制度は、その合理化のため
定量化するほど、他の成果要素が除外されてゆきますので、複雑な業務ほど
その矛盾が広がりますし、短期決戦とコストダウンだけでは、消費者の需要を
満足させる要件の組込が不足します。


またその結果主義の測定も、人の意欲などその成果内容の計測に不足する
ものも多くなり、その積み上げられるほどその内容に矛盾が拡大します。


そこで、前記のドラッカーの言ですが、日本の経営者が忘れたものに、MOに加えて、
「and Self-Contro」があります。


この「自己啓発による目標管理」の環境づくりが軽視され、経営者の目先成果配分
を重視する企業業績の定量経営手段に変化して、上から目線の一元自動化的な
経営機能となってしまったのです。


天笠医師は、従業員のメンタルヘルスは非効率対象に追いやられ、うつ病の増加など
精神疾患を生み出し、人の企業への帰属意識や忠誠心は軽薄となって、食のための
職が手段となり、ドラッカーの心の処方箋を忘れた企業の体力は、急速に減少してきた
と言えます。


日本の成果主義経営は、その政治政策も含めて、見事に失敗したといえるのです。

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