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政府の秋の大型連休推進と遊休活用 [成果主義]

政府は、アベノミクスの中の骨太政策として、飛び石再休日のその平日を利用して大型連休とする、
「秋の大型連休」の環境を整えて、労働者に、長期の休日休暇を貸与することを、「政労使協議会」
で、経済界代表と、労働側代表に、その実現を呼び掛けています。


この背景には、国際的にみた日本の労働者の2013年の有給消化率が、主要24ヶ国で最低値の
39%にあることや、2012年のOECD加盟国34ヶ国中21位で、「6年連続最下位」の汚名があると
思われます。


その他に、地域活性化に寄与する観光振興など経済効果などの期待もあると思いますが、
先進国で経済大国の日本が、先進国でこの様な産業状況にあることは、国民の幸せな生活や
人生を考えるとき、大きな問題を残していると思います。


では、過程からこの連休の活用を旅行で見た場合、JTBの調査では、大型連休の期待は53%で、
その活用は83%という数字が出ています。


故に、と言いたいところでしょうが、国民は貧困や低所得、などのワーキングプワーの殆どの人は、
その世に「在りたい、なりたい」希望はあると思われますが、では、何故有給が少ないのか。
を考えた場合は、その労働環境の低下が、この30年間続いてきた結果と言えるのです。


これも政策の歴と産業界の怠慢で、どの様な国家にするのかを、単に物的経済競争に向けて、
人的再生の資産の蓄積を失ってきた結果であると言えるのです。


根っ子の肥料を無視して、高度経済成長の御旗を上げて、目に着く、木の幹や葉を使いきって、
新しい芽や、幹が生えない状況であり、政治と産業界は、効率主義、成果主義、コスト主義に、
走ってきたことを猛省し、人を愛し、人を育て、付加価値の高い競争力のある製品を生みだす、
新しい、労使信頼主義の産業構造国家に創り直す必要があると考えます。


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日本戦後の成果主義経営は敗北した [成果主義]

日本成果主義経営を長年研究する第一人者に、代々木病院精神科医の
天笠崇医師が居ますが、天笠医師は、成果主義とメンタルヘルスとの権威で、
日本経営の成果主義に警鐘を鳴らしてきました。


日本の戦後の成果主義経営は、現代経営学の元祖と言われる、ピーター・
ドラッカーの理論に、「Management by Objectives and Self-Control」の
目標管理「MO」があり、その「MO制度」を主力に経営をし、その成果の
合理的配分の柱に、業績評価主義を導入してきました。


が、その結果は、少数効率労働による長時間集中労働、短期的成果の評価と
その成果配分、短期性か評価への不満蓄積、年功序列賃金の崩壊、協力関係
の希薄化、ハラスメントの増長など、労働者のメンタルヘルスの低下が進行する
経営となっています。


この成果主義経営の評価の主柱となる評価制度は、その合理化のため
定量化するほど、他の成果要素が除外されてゆきますので、複雑な業務ほど
その矛盾が広がりますし、短期決戦とコストダウンだけでは、消費者の需要を
満足させる要件の組込が不足します。


またその結果主義の測定も、人の意欲などその成果内容の計測に不足する
ものも多くなり、その積み上げられるほどその内容に矛盾が拡大します。


そこで、前記のドラッカーの言ですが、日本の経営者が忘れたものに、MOに加えて、
「and Self-Contro」があります。


この「自己啓発による目標管理」の環境づくりが軽視され、経営者の目先成果配分
を重視する企業業績の定量経営手段に変化して、上から目線の一元自動化的な
経営機能となってしまったのです。


天笠医師は、従業員のメンタルヘルスは非効率対象に追いやられ、うつ病の増加など
精神疾患を生み出し、人の企業への帰属意識や忠誠心は軽薄となって、食のための
職が手段となり、ドラッカーの心の処方箋を忘れた企業の体力は、急速に減少してきた
と言えます。


日本の成果主義経営は、その政治政策も含めて、見事に失敗したといえるのです。


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