SSブログ
IPS細胞 ブログトップ

IPS細胞の網膜立体作製で2018年の臨床治療へ [IPS細胞]

理研再生研と先端医療センター病院は、今年9月に、IPS細胞から「網膜シート」を作り、
失明の危機から、光を感じる「視細胞」を保護する、「網膜色素上皮細胞」の、世界初の
網膜手術を成功させ、人類に大きな希望を与えましたが、今度は、それを更に進めて、
この「網膜色素上皮細胞」と「視細胞」の「層構造」の立体化した「網膜シート」の、
「立体網膜細胞」の作製を目指しています。


同医療機関は、11~12年に架けて、人のES細胞(胚性幹細胞)から、この立体細胞を
作成して、今年の4月には、IPS細胞から作製した立体網膜のマウスへの移植実験に
成功しています。


このことを踏まえて、人に対する臨床手術のために、薬剤の効果や拒否反応、網膜の
変化による病気の原因究明などを進め、治療法の開発を確定した後に、病気に適合し
た治療を実現させたいとしています。


これらの「立体網膜細胞シート」で、最初の人への臨床応用は、2018年を目途としています。


この移植治療で、視細胞などに障害を持つ「網膜色素変性症」や「加齢黄斑変性症」
などの難病などに適用されることで、多くの人にその恩恵が期待されます。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

化粧品メーカーのコーセーがIPS細胞で商品化 [IPS細胞]

最近IPS細胞の研究が急速に進展していますが、化粧品のメーカーのコーセーは、15日
肌の老化過程研究を進め、化粧品の製品化に、IPS細胞を活用することを発表しました。


この製品化は、5年をめどに進めるとしています。


この研究開始は、異なる年齢の皮膚提供者の細胞で、IPS細胞を作成し、老化の指標と
なる、染色体の一部の「テロメア」の長さが、老化で減少するものですが、この実験で、
その長さが回復したことが確認でき、且つ、IPS細胞から、皮膚表面の細胞を作り出すこと
に成功したと報じています。


この様な背景から、これらのノウハウを更に蓄積し、肌の老化のメカニズムを究明して、
肌に優しく安全な化粧品の開発につなげたいとしています。


近い将来、ヒトの皮膚からのIPS細胞が、皮膚移植の他に、化粧品で若返りができる
ことになりますと、単に美肌と言うだけではなく、各種の皮膚のトラブルの解消に役立つ、
再生治療から老化予防にも貢献する、健康化粧品の革命が起こるとも考えられますので、
大いに期待をしたいですね。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:美容

IPS細胞 細胞シート網膜移植手術の術後経過 [IPS細胞]

去る12日、先端医療センター病院の栗本眼科統括部長の執刀で行われた、加齢黄斑性患者
のIPS細胞網膜移植手術の術後経過が、13日の記者会見で公開されましたが、栗本医師は、
患部の色素上皮細胞を除去し、その場に挿入移植した細胞シートは、手術時と同じ位置に
収まり、心配された、出血や網膜剝離も無く、現時点では順調に推移していると説明しました。


また、術後診察の患者は、意志の白衣の白さが更に増し、周りが明るくなったと話している
と言います。


この調子で推移すれば、その女性患者は、7日以内に退院できると言います。

栗本医師は、移植シートの効果については、以後1年を掛けての評価が必要であると
述べています。


IPS細胞の生みの親である山中教授も、高橋リーダーとそのグループの移植シート開発の
成功と、今回の外科移植手術の成功は、未だ1例目の助走段階で、今後データを積み上げて、
より安全で確実な再生治療につなげたいとコメントしています。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

IPS細胞移植世界初手術成功 [IPS細胞]

IPS細胞研究所長の中山伸弥教授がIPS細胞を発見して以来、8年の月日を経ていますが、
今回の臨床研究で、同研究所の高橋政代プロジェクトリーダーによる、加齢黄斑変性症の
患者に対する実用段階に向けたIPS細胞移植手術が、12日世界で初めて行われました。


この手術は、先端医療センター病院の栗原康夫眼科統括部長が行い、2時間20分で
終了しましたが、高橋リーダーは移植手術後、神戸市名のホテルで記者会見をし、
「大満足の結果」と発言し、加えて、「全国の同種の患者に対して、希望を持って頑張って
ほしい」と話しました。


加齢黄斑変性とは、眼球の映像を感知する網膜の中心、黄斑部と言われる場所の
血管に異常を来し、物が見え難くなる難病で、通常加齢と共に発症し男性では40代から、
女性は50代からと言われ、50~100人に一人程度発症する病です。


理研が、万能細胞のSTAP細胞疑惑で騒がれる中で、このIPS細胞研究所は、作る側と
使われる側の縦割りを排して、一丸となってこの実用化を目指した成果が、ようやく実り
つつあると言えます。


なお実用化には、諸々の分野の検証障壁を解消し、整理して統合することが必要で、
10年程度を見なくてはならないようです。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

IPS細胞が臨床から治療へ [IPS細胞]

兼ねてから、IPS細胞による網膜治療の研究がおこなわれていましたが、厚生省の
ヒト幹細胞臨床研究の審査委員会は、網膜が傷んで急速に視力が低下する「滲出型
加齢黄斑変性」を治療する患者計6名の皮膚での、人工多能性幹細胞(IPS)から
網膜細胞を作り、それを成長させて網膜移植の手術を行うたの、その効果や安全性に
ついて評価していました。


委員会は、患者から採取した細胞で作ったIPS細胞の遺伝子分析の結果、その安全性に
問題ないことが確認できたと結論したと言います。


この臨床研究は、愈々臨床段階から治療段階に移ることで、「網膜」は勿論、今研究中の
「パーキンソン病」「肺細胞」などの作成などに、大変な医療革命をもたらすことが期待されます。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース
IPS細胞 ブログトップ