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女子国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)24・ファイナル予選 [テニス世界選手権]

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テニス・ビリー・ジーン・キング杯ファイナル予選、日本―カザフスタン第1日(12日・東京有明コロシアム)で、シングルス2試合が行われ、日本が2連勝でファイナル進出に王手をかけました。

第1試合で日比野菜緒(ブラス)が6―1、6―0でアンナ・ダニリナに快勝。第2試合は、大坂なおみ(フリー)がユリア・プチンツェワに6―2、7―6でストレート勝ちした。

3戦先勝方式で、日本が連勝してファイナル進出まであと1勝とし、13日に残りのシングルス2試合とダブルスが行われる。

第2日の13日は、シングルス第3試合に日比野対プチンツェワ戦、第4シングルスに大坂対ダニリナの対戦を、最終試合では青山修子/柴原瑛菜組とダニリナ/ジベク・クランバエワ組のダブルスが予定されています。

スペインで開催されるBJK杯ファイナルには、23年優勝のカナダ、準優勝のイタリア、開催国となるスペイン、主催者推薦枠のチェコとともに、ファイナル予選(8対戦)を勝ち上がった8チームの計12チームが出場となります。

日比野、大阪の連勝の詳細は、
第1試合で日比野菜緒(ブラス)が6―1、6―0でアンナ・ダニリナに快勝。第2試合は、大坂なおみ(フリー)がユリア・プチンツェワに、6―2、7―6でストレート勝ちした。

[シングルス第1試合]
○日比野菜緒 6-1,6-0 ●アンナ・ダニリナ

チームに勢いをもたらす勝利の瞬間、日比野は支えてくれるチームメンバーに向けて、右のこぶしを高く上げ、笑顔で応えた。先陣を切る役に「すごく緊張した」と言いながらも、終わってみれば1ゲームを落としただけ。わずか57分で決着をつけた。

初対戦のダニリナは、シングルス世界939位、ダブルス54位と、ほぼダブルス専門だ。「すごく嫌だった。数字だけ見て900位だったら、余裕だろうと思う人もいる」。ただし、今回はチーム戦。ダブルスで経験豊富な青山、柴原からは相手の特徴も伝えられた。そして一番手で戦う重圧も、昨年11月のコロンビア戦で同じ経験をした本玉からの声掛けで楽になった。

立ち上がり、第2ゲームを4ポイント連取でブレークして流れを引き寄せた。サーブが安定していて、第1セットの第1サーブの成功率は92%を記録。ラリーでも、つなぐストローク、ペースを変える一本、決めに行くショットと落ち着いて選択し、「攻守のバランスが良かった」と相手のミスを誘った。第2セットの第1ゲームでデュースの競り合いとなった末にブレークし、向かってくる相手の気持ちを折った。

「今日は、チーム一丸となって戦っている感じを出せた」。これまでの日本代表戦と違って、日比野はガッツポーズなどを敢えて見せるようにした、という。今年に入り、全豪オープンのセンターコートでプレーし、インディアンウェルズではビーナス・ウィリアムズと戦った。これらの経験を挙げ、「大きなステージでプレーする経験をして、縮こまらないでプレーできた」。

[シングルス第2試合]
○大坂なおみ 6-2,7-6(5) ●ユリア・プチンツェワ

プチンツェワとはこれまで1勝3敗。直近の対戦が19年とはいえ、18年の初対戦から3連敗を喫していた。世界ランキング50位、直前のWTA1000グレードのマイアミオープンで準々決勝に進出したプチンツェワは、出産を経て4年ぶりにBJK杯に出場する大坂にとって、難しい相手だった。大坂は「最初から、また試合中もずっと、超緊張していた」と言う。国別対抗戦の独特の雰囲気は「特別なモチベーション」になったが、その反面、「負けたくない、負けてみんなをがっかりさせたくない」という重圧も大きかった。

「とても大きな助けになった」と振り返ったのが、サーブだった。奪ったエースは15本。ファーストサーブ時のポイント獲得率は82%に達し、セカンドサーブでも65%をポイントにつなげた。相手に3度ブレークポイントを握られたが、一度もブレークを許さなかった。相手のプチンツェワも「彼女のサーブが今日の試合を決めたと言ってもいい」と脱帽した。

ベンチに座る杉山愛監督の存在も大きかった。第2セット中盤以降はプチンツェワのサーブとポイントの組み立てが奏功し、大坂がラリーで押される場面が増えていた。しかし、ベンチでの会話が大坂の支えになった。大坂は「いつも冷静」と杉山監督を信頼する。調子を上げてきた相手のサーブにどう対応するか、頼れる監督と相談しながら対策を立てた。これがタイブレークでの2度のミニブレークにつながった。

団体戦特有の緊張感と、プチンツェワのプレーの重圧を跳ね返したのは立派だった。第2セットのタイブレークでは、ミニブレークを返され4-4になったが、ポイント間にラケットのストリングスに目を落として落ち着きを取り戻すと、鮮やかなフォアのダウン・ザ・ラインを決めた。力で圧倒したのが第1セットなら、勝負強さを発揮して競り勝ったのが第2セットだった。スコアは離れたが、「実際、タフな試合だった」と大坂。いくつかの「ステップ」を積み重ねての快勝に、大坂は「このような結果を得られてすごくうれしい」と笑顔を見せた。

日本の杉山愛監督「日比野選手が100点満点、120点のスタートを切ってくれた。今までBJK杯では緊張したり空回りしたり、力が出せなかったこともあるが、今回は気持ちを整理して完璧な勝利をつかんでくれた。いい流れを日本に持ってきてくれた。大坂選手も緊張感をうまく自分で受け止め、やるべきことがしっかりできた。2勝は我々にとっては本当に大きい。いい流れで2日目を迎えられる」

カザフスタンのユーリ・シュキン監督「言うまでもなく非常にタフな1日になった。日本の選手は二人ともとてもいいプレーをしたと思う。明日はまた別の1日。これから何ができるかわからないが、もう一度再考し、明日、ベストを尽くしたい」

3戦先勝方式なので、第3戦の日本の勝利に期待したい。


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