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降雪で融雪剤が撒かれた道路のメリットと危険なデメリット(1) [遭難事故]

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冬本番の時季となり、降雪地帯での事故が増す時で、特に注意は、「融雪剤」です。
私自身、このデメリットを体験したもので、この記事は、「転ばぬ先の杖」となるでしょう。
降雪地帯では道路に適宜「融雪剤」が撒かれていることがありますが、融雪剤が散布された道を走るときのメリットは、路面の氷結防止に役立ちまますが、反面、融雪剤自体がスリップを引き起こしたり、サビを発生させる原因にもなるなどが有ります。

依って、融雪剤が散布された道を走る時の注意や走行後の対処法などをまとめてみます。

道路を凍結させない「融雪剤」は、どんなことに注意すべきか?
降雪地帯では、冬の道路の凍結を防ぐために「融雪剤」が必需品となっています。
真冬に高速道路などで白い粉が撒かれているのを見かけたことがあると思いますが、それが融雪剤です。
 
主な成分は「塩化ナトリウム」、水に溶けると発熱する「塩化カルシウム」、または豆腐などに使われる「にがり」などにも用いられる「塩化マグネシウム」などで、「塩」とも言える物質です。

一般的に水は0度で氷になりますが、不純物が混ざった水は0度以下の一定の温度にならないと凍らないという、「凝固点降下」と呼ばれる化学反応が起きます。

融雪剤は、この化学反応を活用し積もった雪を凍らせずに溶かして除雪しやすくしたり、走行中のタイヤのグリップを確保する目的で使用されているのです。

似たような薬品で「凍結防止剤」もありますが、こちらは道路の凍結を防ぐ効果を高めたものですが、ものによっては融雪剤に含まれている場合もあります。

その効果は非常に高く、塩化ナトリウムなら最大で-20度、塩化マグネシウムは-30度、塩化カルシウムに至っては-50度まで凝固点を下げることができると言われており、雪が降っていても道路を凍結させないように、豪雪地帯だけでなく高速道路でも使用されています。

融雪剤はこのように凍らせないというメリットがありますが、その反面、鉄などを酸化・腐食させる、いわゆる「サビを発生させる」というデメリットがあります。

特に融雪剤で雪がシャーベット状になり、そういった道路を走行するだけで下回りを中心に塩分が大量に付着しますので、そのまま放置すれば、当然ながら酸化しやすくなってしまいます。また雪が溶け大量の水分が路上に残ることで、タイヤと路面との間に水膜が入りグリップが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生することもあります。

融雪剤が散布された山岳路のカーブなどではこの現象が起きやすいと言われ、実際にそれらの事故が発生しています。雪が降った後に最も事故が起こりやすいのは、昼間に降った雪が溶けて、夜間に気温が下がり溶けた雪が凍った時です。凍結によって道路や歩道がシャーベット状になったり、凍りができスリップして事故やけがに繋がります。呉れぐれも寒冷地の車両の走行にはご注意願います。。


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