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日本の誇り 新渡戸稲造と「武士道」 [武士道]

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人は心をその目指すものに昇華させるための道を「道」と名付けて精進します。
その「道」の昇華は、心の昇華でもありその極めに「美」を伴います。

日本の心には、万世一系の天皇を柱とする、「天道」と「人道」があり、その代表は
「武士道」で、古武道、剣道、華道、茶道、書道、柔道、など多くの道が見られます。

さて、「武士道」の著者、新渡戸稲造は、日本の教育、思想、農学の学者で、国連事務
次長、東京女子大初代学長であり、日本銀行の五千円札にその肖像がある人物です。

「武士道」は元来封建時代の、武士が戦いに勝つための侍心得(戦術的心得)でしたが、
これが武士支配階級の武道訓、戦陣訓から発展進化して、道義道徳規範を含む家訓と
もなり、更に広く、公家、武士、庶民の階層社会にありながらも、むしろ、社会機能を束ね
る士農工商(四民)の、管史、農民、職人、商人、各層のリーダーの行動規範として受け
入れられて、その社会秩序が定まり、これが明治時代になると、新渡戸稲造の道義や
倫理の道徳規範の体系化された思想となって、一般庶民を取り込み、この著書名が
「武士道」となって、日本を始め世界の知識層の道徳規範書として共鳴を受けて広がり
ました。

長岡藩城代家老を務めてきた稲垣家の六女、杉本鉞子(えつこ 明治5年生まれ)の
著作「武士の娘」は、鉞子自身の、日米の異なる生活や思想文化と日本の武家の女性
としての誇りの在り様に、悶えながらも強く清く一途に生きた「武士道の女性の品格」を
綴った物語でした。

この作品は、当時(明治時代)の日本と米国の狭間を繋ぐ、人としての「品格の香り」と
「不器用武士の娘の懸命な生き方と感性」が愛され、作品は欧米諸国に広まり、8万部
のベストセラーとなりました。

即ち、これら日本社会の歴史的生活の背景からの「武士道」は、日本国の、太古神話の
国造りから、天皇一系の「八紘一宇」統治を基に、「和」を掲げ、如何に庶民を幸せにする
かの国造りを柱としての統治がその源流にあり、そして、庶民はその精神の根底に、
「天道と人道」に「感謝と報恩」が加わり、「大きな和」『大和』戦いは「大義」を重んじた、
日本独特の清く、美しく、誇りと香りの高い、「庶民の行動規範」であると言えます。

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