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IS過激派組織に加わった知識階級の混迷の若者の姿 [イスラム]

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キルギス第2の都市オシ出身で、イスラム教スンニ派の家庭に育ち、2011年、
イスラムの指導者を目指し、スンニ派の最高学府、エジプト・カイロのアズハル
大学に進学して、イスラム法学などを学んだムハンマドヤヒヤ・ハーキムジャン
ノフ元戦闘員(22)が、「ISに戻ることがあれば、上官の指示に従うと思う。
『殺せ』と命じられれば、殺すかもしれない」とそう語っています。

13年春、カイロ郊外のモスク(イスラム礼拝所)で過激派と出会い、「スンニ
派を虐殺するアサド政権打倒を」に共鳴する、シリアでの「ジハード」に誘われ、
バスチケットを渡されシリア国境に向かい、国境では過激派のシリア人男性の手
引きで国境フェンスの穴を通ってシリア北部アトマに越境し、キルギス人約200
人と共に、小型バスに便乗して、北部バーブのISの前身組織に合流しました。

生活は、月給150ドルと戸建て住宅が提供されて食料は無料。
これなら、ここで家族と生活ができると考えたと言います。

ハーキムジャンノフ元戦闘員は、アラビア語に堪能なことで通訳の仕事を命じられます。

しかし、14年4月、ISと対立するアルカイダ系過激派組織「ヌスラ戦線」の
捕虜7人が、後頭部を銃撃で「公開処刑」される光景を見て、これは「イスラム
教徒がやることか」と、ISへの参加に迷いが生じたといいます。

その1ヶ月後に、結婚相手を斡旋するという郊外の民家に行き、出された紅茶を飲むと
眠りに落ちて気がつくとアサド政権軍の施設でした。

罠に嵌まったのです。ダマスカスに移送され、現在は裁判を待っている。

この元戦闘員の話の一端から、シリア政府軍、反政府過激派、IS、の線引きの難しさと、
成年のその正義行動の矛盾と、組織に振り回されながら、今もなお、ISに参加する中東
とアジアからの、思想的に混迷した若者の姿が浮かび上がります。


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