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東芝メディカルシステムズ売却額6000億越えの争奪戦 [企業再生]

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東芝メディカルシステムズは、栃木県大田原市の工業団地内にある東芝の医療機器
の子会社ですが、経営指示による利益水増し不正会計で問題となった東芝は、15年
3月末に1兆円になった株主資本が、翌16年3月期にはその約7分1に目減の、7千億円
超の純損失が見込まれ、この経営不振による財務を補うために、「虎の子」の東芝メディ
カルシステムズを手放さざるを得なくなったのです。

このための売却で、その入札に、富士フィルム、キャノン、コニカミノルタ、三井物産の
4陣営が名乗りを上げています。

この入札額は6000億越えの争奪戦となっていますが、この背景は、東芝メディカルシス
テムズが持つ、CT断層装置の持つその威力です。

そのCTは「320列」と呼ばれ、同社が2007年に開発成功した、患者にX線を照射して、
その320列分の断面図を検出ができるもので、血管の異変や腫瘍(しゅよう)、動く心臓や
脳を一瞬で撮影でき、被ばく量も従来より大幅に少ない装置です。

320列CTのカバーを外すとドーナツ状の基板が姿を現し、直径約2メートル、重さ900キロ
の基板が1回0.3秒弱という高速で回転し、振動は感じない装置で、今では世界最高峰
の機種で、米GEや独シーメンスと世界シェアを争う存在となっています。


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