SSブログ

米国のシリア攻撃と危険な日本の集団的自衛権の行使 [安全保障条約]

スポンサーリンク




アメリカが4月6日、シリアのアサド政権の化学兵器使用に対する「人道的介入」の名目で、巡航ミサイルによる59発の空爆制裁を実施しました。

日本政府は、この攻撃に対し直ぐに支持表明の報道を行いましたが、10日の菅官房長官の記者会見では、米国からの事前説明がなく現在米国の考えを聴取中との話がありました。

アメリカのこの「人道的軍事介入」は、ロシア、イラン、北朝鮮などから、「国際法違反」の反発の表明がありました。

さて、この介入が「合法」なのかは、政府が賛同している以上無意味な詮索と思いますが、2003年のアメリカのイラク攻撃の間違いで、東欧を戦渦に巻き込み混迷の戦闘を作った事などがあり、まして、同盟国日本の集団的自衛権にも絡む事態から、無関心ではいられません。

専門家は、国際法の「合法的な戦争」に2つの解釈があると言います。
1つは、他国からの攻撃を受け被害が出たことで行う、その他国に行う「個別的自衛権」とその「同盟国の集団的自衛権」は、国際的に「合法」と認識されています。

2つは、「先制的自衛権」です。これは、自国が特定の他国からの攻撃危機を察知して、自国に損害が及ぶ前に、先制して行う危機的戦闘行為です。または、国連安保理が承認した戦闘行為です。

が、今回のアメリカのシリア攻撃は、如何でしょうか?

この国際法に照らして、アメリカも日本も被害の無い状態での攻撃なので、何方の解釈にも該当しませんので、アメリカの攻撃は他国侵攻であり、「国際法違反」の攻撃と言わざるを得ません。

まして、この件に関しての日本政府外相の支持と官房長官の調査中の表明は、殆ど日時のずれなく行われており、この矛盾については国民に分かり難い。

日本を先頭に巻き込む大事に、日本がシリアの化学攻撃に対する確かな「証拠」も得ないまま、アメリカを支持したとすれば、イラン攻撃時の場合と同様で、為政者の「集団的自衛権」に絡む、真に愚かで極めて危険な行動としか言いようが無く、その責任はきつく追及されるべきです。


スポンサーリンク





nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました