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里親とインターネット赤ちゃんポストの将来 [結婚]

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新生児を母親が諸事情で育てることが出来ず、捨て子にされた新生児の置き場所を設け、その預かり場所「赤ちゃんポスト」を「こうのとりゆりかご」と称して、既に10年が経過します。

この施設を設けたのは、熊本市の慈恵病院ですが、この間救われた新生児は、120児を超えると言われます。

この人道的な子育施設は、未だに慈恵病院のみで、世論の倫理や道徳などで、その賛否の有るところです。
現在に時代が変わり、その大切な命を繋ぐ捨て子の養子縁組に、大阪市のNPO法人が運営するサイト「インターネット赤ちゃんポスト」や全国おやこ福祉支援センターが誕生して、縁組の仲介が2014年の発足以来、35件の縁組が成立したと言います。

その1例では、インターネットで、出産予定の女性の赤ちゃんの「育ての親」の募集に、3週間で51組の夫婦の応募があったと言います。

インターネットで毎月3千円の利用料で、子どもが欲しい夫婦は、職業、年収、喫煙の有無など77項目を入力し登録することで、赤ちゃんの詳しい情報を見ることができます。

この縁組の公募には、通常、赤ちゃん1人に50組前後の申し込みがある様で、その候補者の選考方法は、ポイント制を採り、職業では、医師、会社員などが細かく点数化され、高収入で安定した職業ほど高くなるほか、専業主婦も高得点になる方法です。

なお、新生児を迎える里親には、その為の自前の研修はなく、行政が行う研修を受けると加点され、高得点の夫婦ほど養育環境が良いと見做されて、選考の優先順位が上がります。

加えて里親制度利用の候補者には、家庭訪問調査などの必要で、その手続きに概ね半年程度の期間を要すると言われ、児童相談所が中心となって、さまざまな支援や研修を行なっています。

その他、匿名の新生児は、戸籍法上では棄児として扱われるために、養子縁組の戸籍作製手続きが必要となり、無戸籍の無名の棄児は、その届け出場所を管轄する市長が命名して戸籍を作成することになります。

人の命を重んずるこれら救済の施設が、昨今の人の命を軽んじる人の利己的捨て場利用にならないよう、社会の厳しい監視が必要です。



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