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230612 車いすテニスで17歳小田凱人が最年少で四大大会初優勝。 [全仏オープン]

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【6月10日 第14日】パリローランギャロス会場で開催された全仏オープンの 車いすテニス部門の男子シングルス決勝で、第2シードの小田凱人(ときと)選手(17)が、第1シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に6-1,6-4で快勝、四大大会初優勝を果たした。17歳1カ月は、1968年のオープン化以降で健常者部門を含めて男子シングルスの最年少で優勝し、世界ランク1位を奪取しました。

先の全豪では、決勝でヒューエットに敗れ、準優勝でしたが、今大会では、センターコートでそのヒューエットに勝ち、世界一になる姿を常にイメージしてきたと言います。

今大会の優勝は、1月に現役引退した国枝慎吾さん(39)に代わる日本の新エース誕生を、名実共に印象づけたもので「国枝慎吾さんの引退した後は自分が歴史をつくらないといけないというプレッシャーがありましたが、その中でプレーを楽しみ、自分を信じることができた」と、試合の達成感をにじませました。

小田選手は今年1月上旬に、遠征先のオーストラリアに出発するため中部国際空港にいた時、国枝慎吾さんから携帯電話で引退の意思を告げられて、その時は「皆にとってのレジェンドの引退は、本当に悲しかった」と感想を語っていました。

現在1位のヒューエットに挑んだ決勝では、小田の気迫、勢いが素晴らしく、もともと速攻が武器だが、「リターンでエースを取るとか、3球目でコースを突くことを徹底してできた」などや、常にラリーの序盤で主導権を握り、ショットで光ったは、バックハンドのクロス。サービスラインとサイドラインの交点付近に、面白いようにショットが決まったこと。小田は試合後「バックハンドは苦手だったが、フォアとイーブンくらいのショットが打てるようになった。相手のフォアと打ち合っても怖さを感じない」とその好調ぶりを語っています。

今大会では、第1セットで圧倒しても第2セットで巻き返される場面が目立った。同じことをやっていては厳しい戦いになると、悪癖の修正を決勝でのキーポイントに上げ、「相手も(ギアを)上げてくるので、そこを追い越すようなイメージでやりたい」と気持ちを引き締めて臨んだ。その第2セット、ブレークバックを許して4-4に追いつかれたが小田は「ミスも増えたが、感情は揺らぐことなく、絶対できると言い聞かせながらやっていた」と強い精神力で切り抜け、2ゲーム連取で試合を締めました。

この勝利で、ラケットを落とし天を仰ぎ、人差し指を立てたのは、世界一を示すハンドシグナルか。涙がこぼれ、両手で顔を覆ったが、この時だけは、17歳の少年の素顔に戻って「いろんな思いがこみ上げてきた」と。この1月に国枝慎吾が引退、「(次は)俺の出番だという気持ちは多分、僕が一番強い」と男子の車いすテニスを支える自覚と気概を見せていました。

四大大会での、日本男子の国枝に次いで二人目の優勝を果たした小田選手は、自分が後継者として「彼が引退した今、僕が別の歴史を作りたい。少し重圧を感じるが、それを楽しみたい」と抱負を語り、今、このローランギャロス会場から若き王者の物語が始まります。



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