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世界標準の「リベラリズム」と日本の「リベラリズム」(1) [リベラリズム]

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今、日本の政府国民の重大課題として、改憲論や護憲論、各論的には、集団的自衛権や
慰安婦問題などの議論があります。

これらの議論は、互いにその論点を異にして争っていますが、国民がそれらを正しく
判断するための、その支柱となる考え方が無ければ、自前の論議を繰り返すだけで、
その融合は困難となります。

この考え方に、リベラリズムの「正義の思想」を支柱として、考えた時、その解決が
見えてきます。

故に、東京大学大学院法学政治学研究科教授で法哲学の第一人者の井上達夫氏の言を
ご紹介します。

氏は、世界標準の「リベラリズム」に対して、日本の「リベラリズム」は異なると言います。

本来の「リベラリズム」の歴史的根源は、「啓蒙」と「寛容」であり、この両輪で
「共存」を学びながら、「正義の思想」を磨くことが、近代主義の思想であると言います。

では、「正義の基準」とは何でしょうか。

その国際的基準は、「反転可能性」、「ただ乗り禁止」「二重基準の禁止」です。

「反転可能性」とは、自分が受け入れられないことを相手に課してはならないこと。
自分と相手の立場を反転させて、それでも許容できることだけを相手に要求できること。

「ただ乗り(フリーライド)の禁止」は、コストを払わずに利益だけを得るのは不正なこと。

「二重基準の禁止」は、ダブルスタンダードを使ったご都合主義を許さないこと。
この三側面から、事の正義を考えることを学ぶべきです。


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