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認知症とβアミロイドと治療薬事情 [認知症]

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認知症は、高齢者に多く現れますが、若年層にも発症する現代の国民病で、この撲滅は、
人類の課題と言えます。

最近までの認知症は、不治の病とみられていましたが、近年の研究で、その原因物質が、
「βアミロイド」にあると究明されて、この治療に明るさが見えています。

この「βアミロイド」物質が脳で多く作られますと「老人斑」となり、認知症を発症します。

認知症には、家族性と孤発性とがありますが、家族性は「アミロイド前駆体たんぱく質APP
(Amyloid Precursor Protein,)」という遺伝子の変異がその原因であり、他の一つは、
「プレセニン」と呼ばれ、これは、先のAPPから「βアミロイド」を作りだす酵素です。

ただし、家族性認知症は、患者全体の5%以下と言われ、他の)95%が孤発性となります。

孤発性には、遺伝子の「APOE」アポイと呼ばれ、この遺伝子を持つ人は、持たない人の
3~10倍程度の認知症発症を高めます。

これら「APP」「プレセニン」「APOE」の何れも、脳に「βアミロイド」を集積して、「老人斑」を
作り、認知症を発症します。

最近の臨床試験では、この原因物質の「βアミロイド」をワクチンとして注射しますと、これが
抗体となって軽度の認知症発症が約30% 遅らせる事が分かったのです。

がしかし、この人の「βアミロイド」を抗体とするワクチン療法は、一部の患者に髄膜脳炎と
言う副作用を起こしていますので、人体に安全な「抗体治療薬」が十数年前から開発研究
がされているのです。

このことから、今後10年以内には、認知症の新薬が開発されると期待されているのです。


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