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アルツハイマーの画期的新薬をエイザイが発表 [アルツハイマー]

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認知症アルツハイマーは、世界で約5500万人の患者がいると推計され、国内では2020年に約600万人、25年には700万人に達するとされていて、その家庭の介護者のみならず、社会全体に身体的、心理的、経済的な負担を与えている国民的疾病です。

此処で11月30日朗報は、製薬大手エーザイが米バイオジェンと開発中のアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」について、最終段階の臨床試験(治験)で「症状の悪化を抑制する効果があった」とする詳しいデータを発表したことです。

加えて16日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、厚生労働省所管の医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認を申請したと発表しました。

これは、米国、欧州に続く申請と承認を得て、エーザイは2023年中の承認を目指しています。
エーザイは既に6日、米食品医薬品局(FDA)のレカネマブの迅速承認を取得していて、米国で販売承認の申請を終え、欧州でも11日に欧州医薬品庁(EMA)へ同様の申請し手続きを進めています。

新薬「レカネマブ」は、アルツハイマー病の原因とされ、脳内に蓄積し神経細胞を壊す「アミロイドベータ」の除去を目的とする、アミロイドベータが固まる前の段階で人工的に作った抗体を結合させて神経細胞が壊れるのを防ぐ仕組みの新しいタイプの薬剤で、早期アルツハイマー病患者を対象とした臨床試験で、症状の悪化を27%抑制する効果が認められ、病気の原因物質の一つとされるたんぱく質「アミロイドベータ」を脳内から除去する効果があるといわれます。

国際連合によると世界人口はすでに80億人を超え、30年には約85億人、50年には約97億人まで増える見通しで、これと同時に進んでいる高齢化の世界人口に占める65歳以上の割合は、1950年の5.1%から2020年に9.3%に上昇する推定で、欧米や中国などを中心に今後の高齢による認知症対策は急務状況です。

これらを背景にしたエーザイは、2021年6月にアルツハイマー病新薬候補の「アデュカヌマブ」で、既にFDAから迅速承認を得ていましたが、その有効性などの問題から日本や欧州では承認の判断が見送られていたもので、それだけに今回の新薬「レカネマブ」の承認の行方と、その収益貢献への期待に世界的注目が集まっているのです。


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