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マクロン大統領4月7日の中国訪問後の爆弾発言で世界の非難を浴びる。 [マクロン大統領]

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マクロン大統領が3年半ぶりの国賓として中国から招待され、中国特有の超限戦略で、大変な厚遇を受けて気分がよくなったのか、ある爆弾発言をし、自由主義国際社会から厳しい批判を受けています。

では一体、どんな発言をしたのでしょうか?

中国に訪問したフランスのマクロン大統領は、財界人50人を引き連れて行ったのですが、この訪中で国賓の厚遇を受けた上に、中国からエアバス160機受注と、海上風力発電分野での協力の合意を得るなどの大型の契約に成功したことから、帰国時のフランスの新聞社レゼコーのインタビューで、「台湾問題でヨーロッパは対立する米中両国のどちらにも追随すべきではない」と発言したのです。

即ち、アメリカが台湾との連携を強化しようとしている最中に、今まで中国とは経済面のメリットで交流があったEUも、台湾の危機で、米国と共に自由諸国にその軸足を、中国のサプライチェーンから距離を置くことを決めた矢先に、同胞のフランス大統領が、①米中と距離を置く②台湾危機に関わらないと発言したことで、西側陣営はもとより、フランス国内内部からも多くの批判が上がりました。

更に、4月9日のウォールストリートジャーナルの社説で、「中国に対する侵略の抑止力を、この発言によってわざわざ弱めた。またアメリカのヨーロッパ支援をこの発言で弱体化させている」と、マクロン大統領の発言が厳しく批判がなされました。

4月10日にはフィナンシャルタイムズが、「なぜ台湾は世界にとって重要か」という論評を出し、この論評の中で強調された内容は、

①台湾は民主国家だから守る重要性があるということ。
 民主国家を見捨てるのであれば、いずれ自分の身に降りかかってくる。正義のために立ち上がなければ、誰 も私たちのために立ち上がらない。

②台湾が中国の拡張を抑えてくれているということ。
中国の目的は人類運命共同体を構築することで、これは何を意味するかというと、すべての人類を中国がコ ントロールするという意味です。つまりは世界制覇であり、その中国の侵略に対抗する第一線に台湾がいる 。台湾が中国の侵略を食い止めている。

③世界の最先端の半導体は92%は台湾が製造している。
また台湾海峡は重要なシーレーンで、世界の半分のコンテナがこのシーレーンを通っている。このシーレー ンが全部中国に握られることになる。

という内容で、このフィナンシャルタイムズの論評は、マクロン大統領の発言によって、非常に注目されることになりました。

4月10日には、米上院議員マルコ・ルビオ氏がツイッターで、散々マクロン大統領を批判し、翌、4月11日には、米FOXニュースにて、マイク・ギャラガー米下院議員(米国と中国共産党の戦略的競争に関する特別委員会委員長)が、「ゴミ箱に火をつけた。これは災難だ」と、マクロン大統領を軽蔑した発言をしました。

西側陣営の指導者で、今回のマクロン大統領ほど自己中心的な発言をした人物なく、今回の発言をきっかけに、ネット上ではマクロン大統領を皮肉った単語ができ、それは「マクロンニンーグ(Macroning)」という言葉です。この意味は、①ナイーブ②裏切り③中国寄りという意味で使われています。

又4月11日には、欧州15カ国30名の議員が対中政策諸国議員連盟IPACで共同で声明を出し、①マクロンは決してヨーロッパを代表していない。②マクロンの発言は国際社会の努力を損なったと、マクロン大統領への批判し、更に、4月10日にヘリテージ財団サッチャーセンターは「(マクロンは)北京にとって都合の良い馬鹿者」だと批判に加えて、4月12日にはトランプ大統領がマクロンは「kissing Xi's Ass」だと批判しました。

更に尚、マクロン大統領への批判は国内の同じ政権内の大臣からも批判が上がり、フランス財務大臣は「余計な事をするな」と批判しています。

これらの状況から、フランス大統領府が異例の対応を行い、マクロン大統領の発言とは違う声明を発表しました。その内容は、フランスは①台湾に関する立ち位置不変②現状維持を支持する③民主的台湾と交流続行というものでした。

この様に、マクロン大統領への批判が相次ぎ、フランス国内でマクロンの発言を擁立する声はなく、台湾の駐フランス代表(大使)も、フランスの世論は台湾支持一辺倒です。と公言し、マクロン大統領の発言は、内外の大問題となる事態を引き起こしています。


マクロン大統領を批判しない台湾政府
多くの批判がマクロン大統領に集まりましたが、台湾政府外交部はマクロン大統領を批判せずに、逆プロパガンダとして歓迎しています。
台湾政府外交部は「我々はこの発言に留意している」と言っています。

林建良(りん けんりょう)台湾独立建国聯盟・日本本部委員長は、
僕は実は6つの理由から、マクロン大統領の発言に感謝しています。
その理由は、まず、
①台湾を宣伝してくれたこと。

 台湾の外交上の勝利であると言えます。 
 台湾の重要性を宣伝してくれるのは
 台湾以外の世界の国々であること。

②マクロン大統領の発言が、
逆にヨーロッパの台湾重視に繋がったこと。

③Macroningという軽蔑用語を代表するように、
 台湾軽視する発言はタブーになったこと。

④中国の分断戦略に
 更に世界が警戒するようになること。

⑤中国の買収の手口が明らかになったこと。

⑥利益よりも国家安全が重要になるという
 世界の流れが更に鮮明になること。

これからの流れは独裁主義につくか、
民主主義につくかこの二択となりました。

「マクロン大統領、ありがとう」


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