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パナマ文書公表の意味するもの(5)   [タックスヘイブン]

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 「パナマ文書」の公開で、秘密の諸資産が暴かれることの恐怖から、世界の富裕層は、
自己の資産を最も安全なタックスヘイブンであるアメリカに移動させる動きを強めている
ようです。

他方アメリカ国内の現状は、中小企業を中心に利益が大幅に減少し経営が悪化していて、
こうした企業は社債の販売によってなんとか運転資金を得ている状況であり、今米企業の
債務は、時価総額の35%にまでも膨らんでいます。

もしこの状況で社債市場が下落すると、社債の販売で運転資金を得ることができなくなる
ため、多くの企業の倒産が連鎖的に起る懸念があり、これが新たな金融危機の引き金に
なる可能性が出てきます。

しかし、「パナマ文書」による海外のタックスヘイブン潰しの効果は、富裕層の資金をアメ
リカの租税回避地に集中となり、これらの資金のうち可成りの割合が米国内で投資され
ると考えられるので、社債市場や株式市場が大きく暴落する危険性は殆どなくなることで、
米中小企業の連鎖的な倒産も回避されることになります。

この様な戦略的シナリオで、「ICIJ」が「パナマ文書」の内容を意図的選択で公開したのは、
アメリカの金融危機を回避するという米政府の目的があった可能性は非常に高いと考え
られるのです。


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