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筧(かけひ)千佐子に死刑判決 [ニュース]

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京都地裁は7日、裁判員裁判の判決公判で、筧(かけひ)千佐子被告(70)を、夫や交際相手に対する殺人などの罪で、死刑判決を言い渡しました。

筧(かけひ)千佐子の連続青酸死事件のニュースは、既に8年を経過しての判決で、被告は、佐賀県生まれの福岡育ちで、子供2人、1959年大阪貝塚市の印刷工場主と結婚し、1994年夫の病死後、交際相手は10人以上で、それらの相手から保険詐欺などで手に入れた額は、10億を超えると言われます。

殺害の薬物は青酸化合物で、京都、大阪、兵庫3府県で起きた連続青酸死事件で、2009年、末広利明さん(79)未遂、2012~13年には、本田正徳(71)、日置稔さん(75)、夫の筧勇夫さんを等、夫や内縁男性ら4人に青酸化合物を飲ませて殺害したとして、これら3件の殺人罪と1件の強盗殺人未遂罪に問われた裁判です。

起訴状は、平成19~25年にかけて、京都府向日市の夫、勇夫さん(75)や、内縁関係にあった大阪府と兵庫県の男性の計3人を青酸化合物を飲ませて殺害し、神戸市の知人男性1人を殺害しようとしたとするものです。

この裁判で筧被告は、被告人質問で殺害の事実を認めながらも「殺害した動機などは分からない」など、その供述が二転三転し、また、筧被告を犯人だとする直接証拠に乏しく、弁護側は認知症の影響で責任能力はなかったなどとして無罪を主張していました。

法廷の争点は、筧被告が青酸化合物を所持していたか否かでしたが、殺害後に処分したプランターの中から青酸化合物が検出されたことや、被告人質問で筧被告も「以前経営していた工場の出入り業者から入手した」と証言していましたが、弁護側は、この出入り業者が特定できていないとして反論しましたが、中川裁判長は「供述は体験していなければしゃべれない内容」であることで、検察側の主張を全面的に採用し、また、被害者4人が自殺を図る背景や大きな持病もなく、この4人の容体が急変する直前に一緒にいたのは筧被告であり、「健康食品と偽るなどして青酸化合物を疑いをもたれず飲ませることができた」し、「その症状から4人とも青酸中毒に陥った」と指摘して、死因の特定が不十分とする弁護側の主張を退けました。

なおこの事件は、いずれも遺産の取得や債務返済を免れるための犯行であり「金銭欲のために人の生命を軽視する非常に悪質な犯行」で、死刑を免れない犯行であると結論づけました。

この判決に弁護側は即日控訴し、筧(かけひ)は朝日新聞記者との面会に応じ「まだ生きていたいので控訴をして、それでもだめなら諦めがつくので笑って死んでいくよ」と語ったと言います。



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