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間葉系幹細胞による難治疾患最新再生治療 [再生医療]

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近年話題の「幹細胞」は、難治疾患治療に光明をもたらすもので、この種類に、
胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞などが挙げられています。

何れの細胞も、治療には、シャーレの中で培養し増殖して使用します。

ES細胞(胚性 幹細胞)は、初期胚から細胞を取り出し、あらゆる細胞に分化で
きる能力をもちます。

iPS細胞は。マウス線維芽細胞に4つの因子(Oct3/4, Flk1, Sox2, c-Myc)の
遺伝子を導入した、ES細胞様の人工的多能性幹細胞いです。

今回ご紹介の治療法は、『身体組織の細胞を使って重度の病気を治癒する』
成体幹細胞治療法で、札幌医科大学を中心にした研究発表によるものです。
具体的には、脊髄(せきずい)損傷の症状改善というものです

一般的に脊髄が傷ついてしまった場合、元に戻るのが非常に難しく長いリハビリ
が必要で、そりリハビリ中に心が折れてしまったり、治癒の希望が失われる
ケースが多く見受けられます。

その背景で、自分自身の骨髄液を培養しある細胞を増幅させ、それを自分の体に
戻すことで傷ついた骨髄を改善させるという、画期的な再生医療の治療法が発表
されました。

それは、骨髄にある骨髄液に1/1000個の割合で存在する間葉系幹細胞という
数少ない細胞があります。

この間葉系幹細胞というのは、「内臓」「血管」「骨」「神経」「筋肉」に
変換できる細胞のことです。

脊髄損傷患者から骨髄液を抽出し、その中にある間葉系幹細胞を抽出して1億個
に培養してから静脈に戻して行なう治療法です。

この治療法の大きな特徴は。自分の細胞を使うことで副作用の心配が無いことです。

実際の治験データで、13人中12人に手足が動いたり目が見えるなどといった効果
が見られたそうです。

ただこの治療法の課題点としては、1人1人の間葉系幹細胞を培養しなければなら
ない為、その数に制限があることと、莫大な費用がかかることがあります。

しかしながら、一人でも多くの人々を健康にする、このような先進医療技術の開発や、
特に細胞からのアプローチという非常に期待が持てる治療技術進化は、
国策を含め大いに進めて、国民の医療に役立ててほしいものです。


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