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オルガノイドとは試験管の人間ミニ臓器です。 [再生医療]

オルガノイドとは試験管の人間ミニ人工臓器です。

生物全般には再生能力が備わっていますが、その力の程度は様々です。
オルガノイド(Organoid)とは、試験管の中で幹細胞から作るミニチュアの臓器のことです。
幹細胞のもつ自己複製能と分化能を利用して自己組織化させることで3次元的な組織様構造として形成出来るようになってきました。

そのため。、これら研究の応用範囲は、発生学・生理学・進化学などの基礎研究に留まらず、疾患の病態理解や薬効・毒性・薬物動態などの創薬研究そのため研究の応用範囲は多岐にわたります。
また、オルガノイドを臓器移植に用いた再生医療への応用研究も始まっています。

地球上の再生生物には、淡水棲息のサンショウウオ、オタマジャクシ、湿地、海水に棲息の、プラナリア、海に棲息する、ヒドラ、ヒトデ、ナマコ、ウミウシ、カイメン、地上のイモリ、トカゲの尻尾、しかの枝角、などです。

しかし、人間の再生能力は比較的弱い生物です。かすり傷程度であれば放っておいても自然に治りますが、切断された指が元通りになることはありません。

この為、人間の再生研究が、最近まで幹細胞は、2種類の主要な成体幹細胞および胚性幹細胞について一般的に研究されてきましたが、山中博士のips細胞の研究から、iPS細胞作製技術を用いて創薬、新しい治療法の開発、病気の原因の解明や再生医療への応用、そして、人の臓器を実現するための研究へと急速に進化してきているのです。

現在では、冒頭に紹介しました、オルガノイドの段階に進化し、試験管レベルでは、人の脳、眼球、食道、肺、気管、胃、膵臓、肝臓、腸、膀胱、胎盤、など、鋭意人体臓器の実用化に向けて、その開発が促進されています。



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間葉系幹細胞による難治疾患最新再生治療 [再生医療]

近年話題の「幹細胞」は、難治疾患治療に光明をもたらすもので、この種類に、
胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞などが挙げられています。

何れの細胞も、治療には、シャーレの中で培養し増殖して使用します。

ES細胞(胚性 幹細胞)は、初期胚から細胞を取り出し、あらゆる細胞に分化で
きる能力をもちます。

iPS細胞は。マウス線維芽細胞に4つの因子(Oct3/4, Flk1, Sox2, c-Myc)の
遺伝子を導入した、ES細胞様の人工的多能性幹細胞いです。

今回ご紹介の治療法は、『身体組織の細胞を使って重度の病気を治癒する』
成体幹細胞治療法で、札幌医科大学を中心にした研究発表によるものです。
具体的には、脊髄(せきずい)損傷の症状改善というものです

一般的に脊髄が傷ついてしまった場合、元に戻るのが非常に難しく長いリハビリ
が必要で、そりリハビリ中に心が折れてしまったり、治癒の希望が失われる
ケースが多く見受けられます。

その背景で、自分自身の骨髄液を培養しある細胞を増幅させ、それを自分の体に
戻すことで傷ついた骨髄を改善させるという、画期的な再生医療の治療法が発表
されました。

それは、骨髄にある骨髄液に1/1000個の割合で存在する間葉系幹細胞という
数少ない細胞があります。

この間葉系幹細胞というのは、「内臓」「血管」「骨」「神経」「筋肉」に
変換できる細胞のことです。

脊髄損傷患者から骨髄液を抽出し、その中にある間葉系幹細胞を抽出して1億個
に培養してから静脈に戻して行なう治療法です。

この治療法の大きな特徴は。自分の細胞を使うことで副作用の心配が無いことです。

実際の治験データで、13人中12人に手足が動いたり目が見えるなどといった効果
が見られたそうです。

ただこの治療法の課題点としては、1人1人の間葉系幹細胞を培養しなければなら
ない為、その数に制限があることと、莫大な費用がかかることがあります。

しかしながら、一人でも多くの人々を健康にする、このような先進医療技術の開発や、
特に細胞からのアプローチという非常に期待が持てる治療技術進化は、
国策を含め大いに進めて、国民の医療に役立ててほしいものです。



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新しい画期的免疫治療「CAR―T(カーティー)細胞療法」 [再生医療]

昨今のがん免疫療法として、体内の免疫力を驚異的に高める、東京大学とイマジン・グローバル・ケア社が共同開発のブロッコリーの新成分「ブロリコ」が昨今の話題となっていますが、今回新たに、がん患者の体内から免疫細胞を取り出し、遺伝子をウイルスを使用しない操作法で、その攻撃力を高めてから戻す、新たな免疫療法「CAR―T(カーティー)細胞療法」の実用化が注目されています。

この遺伝子操作法は、従来のウイルスを扱うことで生じる安全対策や施設整備のコストを10~15分の1以下に減らせる可能性があるといいます。

名古屋大学病院はこの24日に、治療法が他に無い場合の、急性リンパ性白血病患者を対象として、新たな再生医療「CAR―T(カーティー)細胞療法」の臨床研究申請を厚生労働省に提出し了承されましたので、この実用化を進めることが決まりました。

今回了承された「CAR―T(カーティー)治療」計画は、信州大の中沢洋三教授が考案した独自の技術をもとに、名大と信州大が共同開発した、治療費の大幅な削減を目指しているもので、米国で承認されている同様のメカニズムの(商品名キムリアなど)薬は、4千万~5千万円と高額であり、この成功に注目が集っているのです。

この「CAR―T(カーティー)細胞療法」は、患者自身のリンパ球のT細胞と呼ばれる免疫細胞に、がん攻撃の目印を付けて、がんを攻撃し続ける機能をもたせて体内に戻す方法で、一度の点滴で大きな効果が出ると期待されているものです。

名大は、その実用化に向け、先ず12人の患者で、副作用の程度などの安全性効果の免疫確認を行うとしています。

がん免疫療法 CAR―T(カーティー)細胞療法 遺伝子再生医療 リンパ球T細胞


 
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IPS細胞の薬用効果が証明された [再生医療]

京都大iPS細胞研究所の妻木範行教授らの研究チームは、遺伝子変異により、
2万~4万人に1人発症する、タナトフォリック骨異形成症や軟骨無形成症と言われる、
軟骨がうまく成長しないために生ずる、低身長や呼吸器障害の難病患者の、新生児と
成人6人の細胞から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を基に、その病気状態を
再現した細胞を作って、その細胞に、高コレステロール血症治療薬「スタチン」を投与した
ところ、病態が改善したことを発表しました。


同様の実験を、マウスに注射して行った結果、腕やすねが正常程度に成長し、体重も増え、
その薬用効果が証明されたと言います。


このことから妻木教授は、「現在既に他の病気に使用の薬が、骨の難病に有効であった
ことに、これらを応用した安全な薬が、より早く、より易く、提供できる可能性がある」と
話しています。


この成果から、iPS細肪の再生治療と共に、iPS細肪を活用しての、現在使用中の
薬剤から、他の多くの疾患の薬用の適用開発が期待できる、重要な成果であるしています。



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女性器の再生医療 培養と移植 [再生医療]

1990年代からの女性器研究のウェイク・フォレスト・メディカル・スクールのAnthony Atala研究員は、
女性の外陰部からサンプル細胞をとり、それをコラーゲンで作られた分解性スキャフォールド
(再生医療で組織修復を促す足場となるもの)に培養して、それが、ある程度のレベルまで培養が
進んだ段階で、膣に先天性遺伝子疾患のある患者の、本来あるべき場所へ移植し、それが成功した
ニュースです。


膣の移植後、女性の女性器はそのあるべき場所で、自然となじむように細胞を育てられて、
約6週間を経て、膣の定着と血管や神経が繋がり、その分解性スキャフォールドが、完全な
体組織に変化しました。


この発表は、その経過の合併症や副作用など、安全性を8年掛けて確認し発表されたと報じています。

現在その女性は、排卵など問題なく行われており、妊娠に挑戦しているようです。

この再生医療は、不妊克服の驚くべき人類の成果と言えます。

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