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人体の成長に必要不可欠なミネラル「ヨウ素」 [健康食材]

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ヨウ素は、人体の成長に必要不可欠なミネラルのひとつであり、ヨードとも呼ばれます。

ヨウ素は、人間の体内の甲状腺に多く存在し、甲状腺から分泌されるホルモンの主要な構成成分となり働いています。

ヨウ素の欠乏症
ヨウ素は吸収率が高く、日本ではヨウ素不足による欠乏症が見られることはありませんが、世界的には不足しがちな栄養素です。ヨウ素が不足すると、脱毛、貧血、体力の低下、倦怠感、成長障害などの症状がみられます。

ヨウ素不足が続くと、血液中の甲状腺ホルモンの量が減り、脳は甲状腺を刺激するホルモンを出します。脳から出されたホルモンの刺激を受けると甲状腺が肥大し、のどの部分が腫れて機能低下を起こす甲状腺肥大や、甲状腺腫が起こります。

また、甲状腺ホルモンには発育を促進する作用があるため、幼児の成長期にヨウ素が不足した場合には、発達異常や精神遅延などがみられます。特に、妊娠中にヨウ素が欠乏すると、胎児に脳の未発達や成長障害が起こったり、出生後に甲状腺腫や甲状腺機能低下がみられるクレチン症という疾患が起こります。

ヨウ素欠乏による甲状腺腫は、鉄やビタミンAの欠乏症とともに世界の三大栄養素欠乏症のひとつにも挙げられています。

ヨウ素は海藻に多く含まれ、海のミネラルとも呼ばれており、殺菌作用と、消毒薬としても使用されています。但し、消毒液などは刺激性が強く外用のみに使うもので、飲用することはできません。千葉県の白子温泉や新潟県の柏崎温泉は、殺菌効果のあるヨード温泉として有名です。

千葉県は、世界全体の4分の1を占めるヨウ素の大生産地で、チリに次ぐ世界2位。その中でも、千葉県は地下に国内最大級の天然ガス鉱床「南関東ガス田」が広がり、ヨウ素を含む「地下かん水」と呼ばれる古代の海水が豊富に埋蔵していることから、ヨウ素の国内生産量の8割を占めています。

その一方で、ヨウ素の生産国は限られるため、世界には摂取量が足りずに苦しんでいる人も多く、乳幼児期~小児期に不足すると、身体や知能の発達に障害が起こる「ヨウ素欠乏症」が生じます。

県は1996年度から、ヨウ素が不足する国に向けた支援活動を開始。これまでにモンゴルやカンボジア、スリランカなどにヨウ素を贈ってきた。寄贈した粉末状の「ヨウ素酸カリウム」は、同国の製塩業者に配られ、食塩に混ぜて摂取されています。

又、マダガスカルには2018年度から寄贈していますが、今回は、日本ヨウ素工業会がヨウ素酸カリウム850キロ・グラム(時価425万円相当)を提供し、京葉天然ガス協議会(東京都千代田区)が輸送費約100万円を負担して、県が関係者間の調整を担い、国連児童基金(ユニセフ)を通じて同国に寄付します。

千葉県庁で行われた贈呈式で、熊谷知事は「県の資源、特産を生かした形で国際貢献ができることをうれしく思う。ヨウ素欠乏症で悩むマダガスカルの人々のために、ヨウ素を使うことができるのは千葉県の誇りだ」とし、同国在日大使館のトゥトゥザフィ・ハリス・ヴェロニク経済文化参事官は「ヨウ素の支援は、栄養不足の解消につながるだけでなく、マダガスカルの全ての人々が成長するために必要な栄養素を利用できる未来を切り開いている」と謝辞を述べています。



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