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アルツハイマー「認知症社会」イメージからの脱出 [痴呆症]

アルツハイマー病と診断された、静岡県富士宮市の石川恵子さんのニュースです。

恵子さんは、昨年8月までは大手メーカの管理職で、男性に負けない仕事をこなしていま
したが、部下の管理に強いストレスを感じていたと言います。

そしてある日、帰宅の途中で道が分からなくなり、気が付くと40km離れている静岡市に
いたと言います。

恵子さんは、1年半の休職の後、20年勤めた会社を退社しましたが、主治医の勧めで、
地域包括支援センターを訪ね、自宅近くの介護施設にボランティアで通うことになりました。

恵子さんは、施設の認知症の病人が同じ話を繰り返しても笑顔で辛抱強く対応し、
施設スタッフの手本となることもあり、施設のパート職員として採用されます。

仕事の内容は、入居者の見守り、洗濯やモップがけ、おやつ調理やレクリエーションの
補助などで、やることがわかれば手を抜く事は無く、同僚は、次の作業を自分から見つ
けるのが苦手な恵子さんに、「恵子さーん、洗濯物の取り込み、お願いしていいですか」
「おやつ作りを手伝ってください」など、折をみて声をかけることで楽しく作業を終わらせ
ていると言います。

この件は、周りの人の少しの助けで、認知症の人が通常の仕事を十分にこなす事が証明
された例で、認知症の人々が仕事に接することで、生き生きとした認知症社会の在り
方に灯明をともしたと言えます。



あなたのそばに「認知症カフェ」を・・ [痴呆症]

昨今認知症の早期発見で、その進行が制止できる研究が進められ、医療機関や自治体で、
それに、未完ではNPO法人などの専門的機関が、この「認知症予防プログラム」のケア施設を
設けていいますが、しかし、認知症のケアを、日常自宅で行う多くの人々には、それら医療や
地域のデーケアサービスの利用も、ケアには、介護者も含め、いまだ各種の面で問題や距離が
あります。


そこで、最近自治体や地域包活支援センターがサポートする形で、「認知症カフェ」なるものが
検討され注目されていますが、その実態が現れてきました。


埼玉県の川越市では、郊外の大東市市民センターで「オレンジカフェ」と名付けて、月1回の
カフェが開始されます。


この「オレンジカフェ」のきっかけは、認知症の妻の介護をしている老人が、介護教室で、
「お茶をしながら話せる場があったら」と言う話を、市内の地域包括支援センターの一つが取上げ
たことでした。


川越市に「オレンジカフェ」が、昨年6月から今年で、16ヶ所になると言います。
「オレンジカフェ」の参加費は、100円です。


市内の身近なところで、同じ境遇の人たちと、認知症本人はもとより、近所の介護者の方と
知り合いになれること、そして、日頃の悩みを相談できることなど、大きな助けになると思います。


これらの取り組みは、北海道の苫小牧市の10ヶ所の「ほっとカフェ」も開始されており、
この様な流れが、ますます拡大すると思われます。


この「認知症カフェ」が、地域の支援の人々共に、ゆるい障害支援カフェとして、そのノウハウを
磨きながら育ち、全国にその設置活用がされる日の来ることを願います。



認知症のケアと治療 [痴呆症]

認知症の治療は、軽度の有酸素運動を継続することで、その40%の削減ができますし、
食生活では、青魚、納豆、クロレラ、青汁、パセリ、しそ、ホウレン草、明日葉、モロヘイヤ、
生わかめ、ヒジキ、などと、更に、減塩、禁煙に大幅な効果が期待されています。


又、投薬では、血液をサラサラにする「抗血小板薬」、「抗凝固薬」があります。


また先の糖尿病と類似のエネルギー不足による障害発生の防止には、インスリンを
投薬するなどがありますが、何れも、副作用がありますので、その疾病に適合した
投薬治療を受けることで、進行を止め、又は改善が期待できます。


痴呆症を発症する海馬の衰弱から、そのストレスホルモンの度合いで「徘徊」、「暴言」、
「暴力」などの状態が発生しますが、これには最近での、「ユマニチュード」と言われる、
フランス生まれの手法の効果が話題です。


「ユマニチュード」とは、その基本は、「見詰める、触れる、語る、立つ、」の四つ手法です。


痴呆症患者に対するタブーは、その環境を急激に変えないことです。
近づく時も、遠くから、笑顔で、静かに、近づき、優しく話しかけることが大切な方法となります。


痴呆症の現場では、患者の動きに対応が難しい事態が多々生じますが、この手法の
施術と、その手法の施術側のこころの原点であります、「患者が人間であることを伝える」、
その理念のもとに笑顔で、これらの施術をする必要性が説かれています。


「ユマニチュード」の効果は、痴呆症患者を人として優しく接することで、寝たきりの痴呆症が
自分の回復に積極的に関わるまで復帰した人たちの奇跡を多く見ることができます。



認知障害の発症予防はできる [痴呆症]

即ち、生活習慣病の血管系の疾病予防は、即、痴呆症の予防になると言うこととなリ、
それを早めに留意することが、痴呆症の予防法になることが明確に見えてきたのです。
痴呆症の予防は可能となる。


厚生省調査で65歳以上の、軽度認知障害(MCI)の人口は、2010年で、約380万人、
2012年で、462万人、2025年で470万人と予想され高齢者社会を迎えて、この予備軍は
それに伴い、2020年には800万とも言われており、可なりの比率増加が予測されます。


故に現在の医療は治療のみの現場世界ですが、将来は治療だけでは対処できない
状況になることは明白で、将来の発症を予備群段階で食い止めることが、今後の医療
政策となるでしょう。


ではその予防を早めに行うにはどのようにすればよいかが問われますが、現在家族が
気付かれた場合や、医療機関での「軽度認知障害スリーにングテスト」、「脳検査」の
「認知症検査」を受けることで可能です。


これらの検査による、軽度認知障害の早期発見ができれば、既にその効果が証明された
リハビリー運動や、現認可使用の投薬で、一早くその進行を止めることができますので、
高齢の発症の可能性が大きく減少させることができるのです。




認知症の発症にの共通点が判明した [痴呆症]

認知症の中の一番は、70%のアルツハイマー症です。


この認知症は長い間の医学界の研究課題でありますが、
最近漸く、その長い臨床期間における、信頼できるデータが揃ってきました。


この様な臨床実験で判明しました認知症の原因は、アミロイドβと言う、
神経細胞の廃棄物により、脳血管の血液がドロドロとなった血栓の蓄積で
障害されて、脳血管が死滅するために、記憶を司る「海馬」が衰退して、
物忘れや徘徊、暴力などの症状を呈するようになります。


その研究において、認知症が25年を経て発症となること、そしてその
5年前からそれらの症状が、徐々に顕在的になることです。


これら研究は、経年の医学データで、地域性があったり、他の治療の結果で
判明したり、外国の研究データであったり、ここに蓄積されてきていましたが、
これらを総合的に観察しますと、それらの共通点が見えてきたのです。


それは、生活習慣病との共通点です。


生活習慣病(成人病)の重篤な症状に、脳卒中、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、
がありますが、これらは何れも血管系の病です。


ただ、糖尿病は、糖の取り込みができず血管に糖を流して体内の血管を汚し
痛めて、合併症に繋がる病気ですが、脳は、同じ糖でもブドウ糖のみがエネルギー
となりますので、この点の取込みの仕組みが異なります。


それにより細かくは、痴呆症になる原因が、血管の血栓からのものと、血管細胞に
ブドウ糖が取り込まれず、エネルギー不足で劣化するものに分かれます。


何れにしても、これらの治療を受けている疾病群の痴呆症率が、一般人々の
発症率よりも低いことが分かったのです。


従いまして、これの逆説で、この生活習慣病の予備群は、痴呆症の予備群である
とも言えるのです。




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