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人の寿命は地域が格差を決める [長寿]

「人の寿命は地域格差がある」と、健康社会学者「社会の窓」著者の河合薫博士が次のことを報じています。

河合氏はこの「寿命格差」について、東京大学渋谷健司教授のチームが調査した研究から、この25年間で日本の平均寿命が4.2歳延び、健康状態は全国で向上したが、都道府県別に見ると格差が拡大している」を取り上げ、他方、欧米の「健康格差」を分析する中で、「健康格差」は、低所得の人は、高所得の人の7倍も鬱になる傾向がある。低学歴の人は、高学歴の人より、健康問題を抱えている。ことがあるのですが、東大研究チームの調査では、その健康問題が、従来の予想を超えて、医療費や医師数、生活習慣、喫煙、食生活、遺伝、運動などのリスク要因との関係を超えて、「寿命地域格差」にある事が発見されたのです。

即ち、健康は自己管理を超えて、地域が健康を制御する「地域間健康格差」が生じいると言うのです。

米国の最近の研究でも、経済格差や学歴格差による健康格差は明白ですが、これらの人々が居住区域が区別されない、「ごちゃまぜ」の「ダイバーシティー」の多様性地域では、低所得者も低学歴者も健康では複合要因が絡み、この「健康格差」が見られないのです。

因みに、日本の平均寿命はこの25年間に、79歳から83.5歳まで4.2歳上昇していますが、長寿トップ地域の滋賀県84.7歳と、ボトム地域の青森県81.6歳となり、の地域格差は3.1歳で、この地域格差を25年前の青森の地域間格差2.5歳と比較しますと、0.6歳拡大しているのです。

この0.6歳は、統計上の有意差が「確実な寿命格差」と確認されたのです。

さて、この「寿命格差」と「健康格差」は、欧米では1980年頃から社会問題となっていましたが、日本での「健康格差」はこれまで認識されていませんでした。

それは、この失われた30年間と言われる、日本の「経済格差」と「学歴格差」が顕著になった現在が、欧米化社会が確実に進展していることを表していると考えます。



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高齢者には特にビタミンEが大切が判明 [長寿]

この半世紀の日本を含む世界の先進国では、人の寿命が大幅に延びてきていますが、
この原因には、食の改善とともに、アンチエージングの抗老化の諸々の研究の効果が
あると思われます。

老化防止に抗酸化物質が重要であることは、最近では常識となっています。

その抗酸化物質の代表格に、ビタミンEがありますが、今回の話題は、この最近の研究
から更に、抗酸化物質のビタミンEが、高齢者の体力維持にも強く関係しているという
お話しです。

これは、エール大学医学部Benedetta Bartali博士らが、米国医学協会発行のJournal
of the American Medical Associationに報告した内容です。

その研究は、イタリアフロレンス近郊に住む65歳以上の698名を対象とした血液検査を
行い、その血液サンプルから、葉酸、鉄、ビタミンB6、B12、D、Eを測定し、それらと、
これら参加者の歩く速さ、椅子での上り下り繰り返し、立位バランスなどの体力測定との
関係を、3年間に亘り調べたのです。

その結果で、血液中のビタミンEレベルが、体力測定成績と強い相関があることが分か
ったのです。

その相関とは、ビタミンEのレベルが低い人の体力は、高い人に比べて、1.62倍早く体力
低下をすることがわかりました。

この研究で、エネルギー摂取量やほかの栄養素のレベルには変化が見られませんが、
ビタミンEレベルのみ強い相関が見られたことから、ビタミンEの適切な摂取は、高齢者の
身体機能の低下予防に有益であると結論しました。

ただこの研究で、対象者のビタミンEサプリメントを摂っていた人はわずか1名だけで、
サプリメントの服用が効果があるかどうかは分かりませんでした。

しかしこの調査は、ビタミンEをサプリメントや食品などから多く摂れば効果があること
を示しています。

従来よりビタミンEは、身体を酸化して体内の機能低下をもたらすフリーラジカルの
発生を防ぐことで、筋肉やDNAダメージを抑制し、動脈硬化などの発生を予防する
ことがわかっています。

今回の研究は、このビタミンEの抗酸化作用の総合的効果が、身体機能の加齢老化
抑制に機能すると考えられる科学的裏付結果となったのです。





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日本一腸年齢の若い滋賀県に学ぶ [長寿]

長寿の重要な要素に腸年齢の若さがありますが、テレビ報道で、日本女性の死亡率NO1の
大腸がんの一番低い県が滋賀県だそうです。


通常、女性の大腸がんの死亡率は、3人に1人で、男性の2倍となっており、女性は特に気を
つけなくてはならない疾病です。


滋賀県は琵琶湖があり、シジミ、あゆ、鮒等のお魚と、ワカサギ、美味しい地酒、漬物、みそ、
などが産物で、その住民の家庭の殆どが、自前の漬物を持っています。

この様な生活風土を背景に、100歳以上の長寿の方の腸内細菌を検便で調査して、その
腸年齢をその平均腸年齢と比較して見たのです。

さて、その結果は、男女計13人中9人が同年齢の平均値を25~30歳程度、大きく下回っていのです。


腸年齢の若さ(健康度)は、善玉菌と悪玉菌のバランス度合いで決まりますが、この家族の
食生活に秘密があるのかを調査しました。


ここで判明しましたのは、先に記しました食材と漬物にその秘密があったのです。


その地域は、琵琶湖に流入する河川が460本もあり、流出は、川は瀬田川のたったの1本で、
これが京都での呼び名が「宇治川」となります。


地理的に京に近く、昔からのその食文化と良水の環境から、お酒が作られ、サケ麴や米麴、
味噌などの発酵菌での食品の、甘酒、鮒のぬか漬け、あゆ漬、納豆。多種の野菜の漬物、
その他にキムチ、チーズなどの多くの発酵食材が交流して、漬物食文化が形成されていたのです。


これらの発酵食品が、腸の善玉菌の餌となリ、若い腸年齢となっていました。


それに、この様な若い健康の腸は、小腸からとリプトファンが産生して、脳のセロトニンを
充足しますので、ボケも予防され、心も健康で長寿を楽しむことができます。



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