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中国は突如、なぜ日本に摺り寄り始めたのか? (1) [日中関係]

自民党の二階俊博総務会長を団長とする日本人訪中団は、23日の夜に中国習近平
(シーチンピン)国家主席が、その夜の北京人民大会堂で開かれた交流式典に突如
現れ、その演説で、「朋(とも)あり遠方より来る、また楽しからずや。3000人余り
の日本各界の方々が遠路はるばるいらっしゃり、友好交流大会を開催する運びにな
った。我々が大変喜びとするところだ」と、孔子の言葉を引用しながら笑顔で挨拶し、
その後会場で二階氏とも面会し、安倍首相の親書を受け取り、「戦略的互恵関係を
進めていけば、日中関係はいい結果になると期待している。安倍首相によろしく
伝えてほしい」と語りました。

これは、「日本と中国は今後仲良くやっていこうという前向きな内容の意向の表明」
で、意向を示したことに、菅氏は25日の記者会見でことを歓迎するとともに、二階氏
らの訪中を「極めて有意義なもの」と評価し、そのうえで「戦略的互恵関係をベース
に、日中関係はよりよい結果になっていくのではないか」と期待を示しています。

ただ、習近平国家主席の歴史認識の問題をめぐっては、二階氏ら訪中団との夕食会で
「日本軍国主義の侵略の罪を覆い隠し、歴史の真相を歪曲(わいきょく)することは
許されない」と強調しました。

さて、この発言について、国際関係アナリストで著者でもある、北野幸伯さんは、
日本人訪中団の交流式典での「熱烈歓迎」を、「中国は漸く分かって呉れた!これで
日中友好は進む!」と考えるのはナイーブすぎると評します。

つづく

中国は突如、なぜ日本に摺り寄り始めたのか? (3) [日中関係]

中国がすりよってきた。日本はどうすればいいのでしょうか?

北野幸伯さんはこれは簡単で、アメリカに、「中国がこんなこといってきましたが、
どうしたらいいでしょうか?」ときけばいいのです。

「いつもアメリカが主人公」でいてもらったほうがいいのです。これは日本が主体的に、
「アメリカを主人公にする」のですから、まったく「従米」ではありません。

日本は、わずか2年半前まで「反米親中」民主党が政権にあった。
そして、安倍総理も、4月末まで、「右翼」「軍国主義者」「歴史修正主義者」と
思われていた。

もし日本が、アメリカを味方につけて中国に圧勝しようとすれば、「日米関係を更に
強化する」言動をとっていく必要があります。

そのために必要なのは、「一貫性」です。
台湾は、1年365日、しかも何十年も「日本が好きです!」といいつづけている。

つまり「一貫性」がある。だから、日本人は台湾が好きです。

しかし中国は、「反日統一戦線をつくろう!」といったり、「仲良くしよう」と
言ったり、全然一貫性がない。だから信用できない。

日本も、少なくとも中国が沖縄侵略を諦めるまでは、一貫して「アメリカが
好きです」と言い続けなければなりません。

安倍総理も、毎日オバマさんに電話して、「報連相」するぐらいで丁度いいのです。

この識者の発言で言えることは、先を見つめた、世界に対する日本外交の一貫した
平和外交の姿が必要と言うことです。



中国は突如、なぜ日本に摺り寄り始めたのか? (2) [日中関係]

それは、昨日まで社の内外で、貴方の悪口を言いまくっていた習主席が、突如豹変し、
にっこり微笑んで摺り寄ってきたら? 普通なら、「なんか裏があるんじゃないか?」
と疑うでしょう?

日本と中国の関係は、
2010年9月の尖閣中国漁船衝突事件。
2012年9月の尖閣国有化。
これで、「戦後最悪」となった日中関係を、中国側が、日本に「摺り寄って」きまし
たとするのは、如何にも幼稚であり、中国のこの演出は、「日米分断戦略」の次なる
作戦と見ています。

中国の狙いは、先ずは、日本に勝って「アジアの覇権国」になることでしょう。

その一つは、米国のケリー長官の訪中の際語った「広い太平洋は中国と米国の両国を
受け入れる十分な空間がある」で、これは、「中国は太平洋の東半分を支配する。
アメリカは西半分を支配するってことでどう?」と言っていること意味しています。

「AIIB」銀行の創設を見ても、中国は明らかに、アメリカとは別の世界秩序を作ろう
としています。

更に、アメリカを潰すには、日本が米国債を買わなくなれば、容易になります。
2012年11月、中国はモスクワを訪れ、次の骨子を、ロシアと韓国に「反日統一戦線
構築」を提案しています。

1. 中国、ロシア、韓国で、【反日統一戦線】を作ろう!
2. 日本には、北方4島、竹島、更に【沖縄】の領有権もない。(沖縄は【中国領】である)
3. 【アメリカ】を反日統一戦線に引き込もう
としており、特に3番目は重要で戦略です。

中国はこの戦略に沿って、全世界、特にアメリカで大々的に「反日プロパガンダ」
を展開してきています。

安倍総理訪米前に、アメリカ政府から、「議会演説では中韓にきっちり謝罪しろ!」
と圧力がかかるほど、プロパガンダは浸透していたのです。

つづく(3)



「抱きしめ隊」「中日抱抱団」留学生による日中懸け橋の熱い試み [日中関係]

早稲田大学3年渡辺康平(21)さんの考案で、中国の葉静宇(イエチンユイ)と共に、僕らが始め
ようと、日中の友好を願い、中国市民と抱擁する「フリーハグ」の試み「中日抱抱団」を、中国人
学生らと共に結成し、活動しています。

他の人とのハグは。最初は恐る恐る声をかける事に勇気のいる事で、ベンチの人社会人、学生の
一人一人に声を掛け、そのぬくもりを伝え合ってきたと言います。

渡辺さんは父の仕事の関係から、小学校の6年間を上海で過しましたが、その時期は丁度北京
オリンピックを迎える時期で、その感性が、スピード感のある中国のオリンピックムードに圧倒され
たようです。

ハグの場面では、尖閣諸島は中国の島だ。と言われた事や反日デモも経験して、日中の距離の
違いを感じて、この行動を開始したのです。

渡辺さんは、この日中のいがみ合いをこの「抱擁で友好促進」し又、ネットでも「明るい話題を
発信」し、日中の学生60人で作る「合唱団」で、この「フリーハグ」を盛り立てようとしています。

ただ、催しの「合唱団」の開催は、集会に当たり、この開催をしようとして警察に呼び出され、中国
では罪に問われると注意をされ取りやめとなったが、その時、その警官が言った言葉に、若者の
活動には意義があるが、これはおれの死後である事を理解してほしい。と話していた事を忘れて
はいないと話しています。

今渡辺さんが、中国に留学しているその根底には、昔の遣随使を想い、今中国で学ぶ日本人
留学生は17,000人、日本で学ぶ中国人留学生は8万人と言われ、その交流が続いている事に、
そして又「良い処と悪い処の幅が大きな国」に魅力と理解を求めて活動しています。

先に記した渡辺さんと共同している中国学生の葉静宇(イエチンユイ)は、祖父の親戚が戦争中に
日本軍人に殺された経歴を持つ青年ですが、日本語学科3年生と言う事です。

今の日中両国の世論調査で、互いに「嫌いな国」の9割を占める相手国であり、その中で、渡辺
さんと葉さんの活動は、社会に対する格闘と言える、日中両国の懸け橋となる、誇りある行動で
ありましょう。



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